カーリース「ニコノリ」と「KINTO」を5つの項目で比較！

カーリースで人気の「ニコノリ」と「KINTO」を5つの項目で比較しました。

カーリースを申込もうかとお考えの際の検討材料として、この2社の「1. 取り扱い車種」「2. リース契約期間と中途解約の可否」「3. 月額料金とプラン内容」「4. 料金支払い方法」「5. 契約満了後の選択肢」を徹底比較し、それぞれのメリットやデメリットが分かるように解説していきます。

カーリースはどの事業者を利用すればいいのか悩んでいる方や、すでにこの2社のどちらかの導入を検討されている方は特に参考にしてみてください。

「ニコノリ」と「KINTO」を5つの項目で比較しました！

1. 取り扱い車種	提供している自動車の車種や台数などを比較しています。
2. リース契約期間と中途解約の可否	用意されているリース契約期間と契約期間中に中途解約ができるかどうかを比較しています。
3. 月額料金とプラン内容	同車種のリース月額とプラン内容について比較しています。
4. 料金支払い方法	リース料金の支払い方法について比較しています。
5. 契約満了後の選択肢	リース契約満了時の選択肢としてどのようなものがあるのかを比較しています。

上記５つの項目で、「ニコノリ」と「KINTO」を比較しています。

知りたい項目からチェックできるよう、クリックすればその項目にスクロールされるようになっています。

1.「ニコノリ」と「KINTO」を取扱い車種の傾向で比較！

比較項目	ニコノリ	KINTO
取り扱い車両	新車および中古車	新車および中古車 ※中古車は東京都・愛知県・長野県・大阪府の地域のみ
車種
ミニバン	新車17車種中古車80台	新車6車種中古車16台
SUV・クロカン	新車36車種中古車39台	新車15車種中古車20台
セダン・ワゴン	新車14車種中古車101台	新車11車種中古車11台
コンパクトカー	新車23車種中古車69台	新車４車種中古車26台
軽自動車	新車43車種中古車311台	―
その他	商用車：新車16車種、中古車73台 EV：新車７車種	スポーティーカー：新車3車種、中古車なし

「ニコノリ」と「KINTO」の取り扱い車種について比較してみましょう。

比較に際しては、取り扱い車種をミニバンやSUV・クロカン、セダン・ワゴン、コンパクトカー、軽自動車、その他のジャンルで区分していますが、これは各リース事業者の区分に従ったものです。

また取扱い車種や台数は2024年10月下旬時点のデータを表示しています。

「ニコノリ」の取り扱い車種

「ニコノリ」では新車だけでなく中古車も扱っており、新車の取扱い数は2024年10月下旬時点で156車種、中古車は673台となっています。

新車の内訳としてはミニバンが17車種、SUV・クロカンが36車種、セダン・ワゴンが14車種、コンパクトカーが23車種、軽自動車は43車種、商用車か16車種、EVも7車種取り扱っているなど、全国産メーカーの全車種を取り扱っていると表記されています。

中古車の内訳ではミニバンが80台、SUV・クロカンが39台、セダン・ワゴンが101台、コンパクトカーは69台、軽自動車では311台、商用車が73台となっており、軽自動車や商用車の取扱いが多く、実用的な車を多く取り扱っているのが特徴といえるでしょう。

「KINTO」の取り扱い車種

「KINTO」は以前、TOYOTAやLEXUSの新車のみの取り扱いに限定されていましたが、現在ではSUBARU車に加えて、東京都・愛知県・長野県・大阪府の地域限定ではあるものの中古車も取り扱っています。

取り扱い車種は新車の場合、ミニバンが6車種、SUV・クロカンが15車種、セダン・ワゴンが11車種、コンパクトカーが4車種で、新車の総取扱車種数は36車種と決して多くありません。

これは取扱いメーカーがTOYOTAとLEXUS、SUBARUに限定されていることに加え、軽自動車を取り扱っていないこともあるでしょう。

しかし新車のLEXUSをリースできるのは、LEXUSファンにとっては非常にありがたいでしょう。

なお「KINTO」では中古車も取り扱っていますが、ミニバンが16台、SUV・クロカンが20台、セダン・ワゴンが11台、コンパクトカーが26台と、決して豊富とはいえない状況です。

ただし中古車リース対応エリアが広がっていけば、それに伴って中古車の取扱台数も増えていくではないかと思われます。

「ニコノリ」と「KINTO」の取扱い車種を比較すると

「ニコノリ」と「KINTO」では、取り扱い車種数が圧倒的に違います。

「ニコノリ」の新車取扱い車種数が156車種であるのに対し、「KINTO」は36車種と4倍ほどもの差があります。

この背景には、「ニコノリ」がLEXUS以外のほとんどの国内メーカー自動車を取り扱っているのに比べ、「KINTO」はTOYOTAとLEXUS、SUBARUだけしか取り扱っていないことが挙げられます。

また「ニコノリ」では現在人気の軽自動車を多く取り扱っていますが、「KINTO」では一切取り扱っていないことも影響しているでしょう。

その一方で「ニコノリ」では高級車ブランドLEXUSの車は一台も取り扱っていませんが、「KINTO」では多く取り扱っていることが強みといえます。

2.「ニコノリ」と「KINTO」をリース契約期間と中途解約の可否で比較！

比較項目	ニコノリ	KINTO
リース契約期間	◎新車リース：1年～9年 ◎中古車リース：1年～7年	◎新車リース：・初期費用フリープラン 3年、５年、７年 ※レクサス車は３年のみボーナス併用払い利用可能・解約金フリープラン３年 ※申込金5ケ月分必要 ◎中古車リース：2年
中途解約	中途解約は基本的に不可 ※精算金や違約金が発生	◎新車リース：・初期費用フリープラン中途解約金の支払いで解約可・解約金フリープラン解約金不要で解約可 ◎中古車リース：中途解約金は不要で解約可

「ニコノリ」と「KINTO」のリース契約期間と中途解約ができるかどうかについて比較してみましょう。

「ニコノリ」のリース契約期間と中途解約

「ニコノリ」のリース契約期間は、新車リースの場合は1年から9年の間の1年単位で設定することができ、中古車リースの場合は1年から7年の間の任意で設定することができます。

車が必要な期間に合わせ、リース期間を一年単位で自由に設定することができるのは、非常にありがたい設定だといえます。

ただし、新車リース、中古車リースともに中途解約は基本的にできず、解約する場合には精算金や違約金などを支払わなければなりません。

「KINTO」のリース契約期間と中途解約

「KINTO」では新車リースにも色々なプランがあり、プランによってリース契約期間が異なります。

初期費用が全くいらない「初期費用フリープラン」には3年リースと５年リース、７年リースがあり、ボーナス月に月額に金額を加算して支払うことも選択できるプランです。

また契約期間中でも解約することができる「解約金フリープラン」は３年リースのみとなっています。

「初期費用フリープラン」の３年、５年、７年リースでは途中解約する場合、中途解約金を支払わなければなりませんが、「解約金フリープラン」を契約していた場合の途中解約は解約金不要です。

中古車リースの場合、契約期間は２年と短いですが、途中解約する場合の中途解約金は不要となっています。

「ニコノリ」と「KINTO」のリース契約期間と中途解約を比較すると

2社のリース契約期間は、「ニコノリ」が新車では1年から9年の間で自由に選択でき、中古車では１年から７年の間から選択できるのに対し、「KINTO」では新車は初期費用フリープランの場合、3年と５年、７年で、解約金フリープランは３年のみ、また中古車では２年のみとなっています。

つまり「ニコノリ」は自分の都合に合わせて契約期間を選択することができるわけですが、「KINTO」はあらかじめ決まった契約期間を選ぶしかありません。

そのため「KINTO」で２年だけ契約したい場合や、８年契約したいと思ってもできないということになります。

ただ「ニコノリ」の場合、契約期間中に解約したいと思っても精算金や違約金などが発生してしまいますが、「KINTO」には契約期間が３年のみで、申込金が5ケ月分必要ではあるものの、解約金を支払う必要がない「解約金フリープラン」が用意されています。

３年以内に解約する可能性が高いが、カーリースを利用したい場合には「KINTO」の「解約金フリープラン」は有効でしょう。

3.「ニコノリ」と「KINTO」を月額料金とプラン内容で比較！

比較項目	ニコノリ	KINTO
月額料金例	「トヨタ　プリウス　G」（メーカー希望小売価格3,200,000円） 2000CC、ハイブリッド車、2WD 月額均等払い：46,542円×60回支払総額：2,792,520円参考：メンテナンスのバリュープラン契約の場合月額：49,842円（予想）×60回支払総額：2,990,520円（予想）	「トヨタ　プリウス　G」（メーカー希望小売価格3,200,000円） 2000CC、ハイブリッド車、2WD 月額均等払い：58,960円×60回支払総額：3,537,600円
上記月額のプラン内容	・5年リース（標準パック） 60回の定額払い・自動車税と自賠責料込み・車検、新車1ヶ月点検、新車6ヶ月点検・エンジンオイル交換（6ヶ月毎）、ウォッシャー液やバッテリー液、クーラントは無料で補充・500km/月の走行距離制限あり ※別途メンテナンスプラン費用・ライトプラン：2,200円～/月法定6ケ月と12ケ月点検、タイヤとバッテリー以外の消耗品の交換や補充・バリュープラン：3,300円～/月法定6ケ月と12ケ月点検、タイヤとバッテリーを含め消耗品の交換や補充	・5年リース（初期費用フリープラン） 60回の定額払い・自動車税、自賠責、任意保険（車両保険込み）・車検、法定点検、定期点検、代車費用、故障修理・タイヤや所定の消耗品と油脂類の交換及び補充・1,500㎞/月の走行距離制限あり

「ニコノリ」と「KINTO」の同一車種における月額料金とプラン内容について比較してみましょう。

比較対象として車は「トヨタ　プリウスG」を例に、契約期間5年で月額やプラン内容を比較してみました。

「ニコノリ」の月額料金とプラン内容

「ニコノリ」の標準パック5年リース（60回）で「トヨタ　プリウスG」を契約した場合の月額は46,542円となり、支払総額は2,792,520円となりますが、この費用には自動車税や自賠責保険料に加え、1回分の車検費用も含まれています。

また6ケ月毎のエンジンオイル交換やウォッシャー液、バッテリー液、クーラントは無料で補充してもらえます。

なお「ニコノリ」では、利用者の要望に応じて細かくプラン内容を変更できますが、内容が充実するにつれて月額もアップしていきます。

走行距離制限も同様で、例として挙げている月額46,542円では500㎞/月の設定となっており、この上限を変更することも可能です。

また「ニコノリ」ではメンテナンスパックが用意されていますが、紹介した月額にはメンテナンスパックは含まれていません。

メンテナンスパックにはライトプランとバリュープランの2種類があり、ライトプランは2,200円/月～、バリュープランは3,300円/月～となっていますが、「トヨタ　プリウスG」のそれぞれのプランの月額が表示されていないため、参考としてバリュープランが3,300円だったと仮定して算出すると、月額49,842円×60回で、支払総額は2,990,520円となります。

「KINTO」の月額料金とプラン内容

「KINTO」の初期費用フリープラン5年リース（60回）で「トヨタ　プリウスG」を契約した場合の月額は58,960円となり、支払総額は3,537,600円となります。

このプランには自動車税や自賠責保険料などに加え、車両保険を含めた任意保険料や車検費用、点検費用、故障修理費用や代車費用、タイヤや所定の消耗品と油脂類の交換及び補充までが含まれています。

つまり車検やメンテナンスを含め、車を維持するのに必要な費用が全て月額に含まれているということです。

なお走行距離制限は1,500㎞/月となっているため、5年で90,000㎞と十分な距離を乗ることができるようになっています。

「ニコノリ」と「KINTO」の月額料金とプラン内容を比較すると

2社の月額料金とプラン内容の比較に際しては、「KINTO」のプラン内容にメンテナンスが含まれていることから、「ニコノリ」を同条件にするためにはメンテナンスプラン「バリュープラン」を契約したと仮定しなければ同条件になりません。

ただ、「ニコノリ」のバリュープランは車によって月額が異なり、今回の比較想定車である「トヨタプリウスG」で契約した場合の月額が明示されていないため、公式サイトに記載されている標準料金を加算して、参考として比較してみます。

「ニコノリ」でメンテナンスプラン「バリュープラン」を契約した場合、月額は49,842円×60回で、支払総額は2,990,520円となります。

一方の「KINTO」では、月額58,960円となり、支払総額は3,537,600円となりました。

つまり「ニコノリ」の方が月額で9,118円安く、支払総額では547,080円安いという結果になります。

しかし「KINTO」には、「ニコノリ」にないプラン内容が含まれています。

修理など際の代車費用と、車両保険を含めた任意保険です。

これ以外の違いとしては走行距離制限が異なります。

「ニコノリ」では500㎞/月となっていますが、「KINTO」では1,500㎞/月となっています。

もちろん「ニコノリ」でも月額を追加すればひと月の走行距離制限を延ばすことができます。

すなわち代車と任意保険における車両保険の必要性、そしてひと月の走行距離がどの程度なのかによって、支払総額547,080円差を高いと考えるか、それとも得だと考えるかということになるでしょう。

4.「ニコノリ」と「KINTO」をリース料金支払い方法で比較！

比較項目	ニコノリ	KINTO
支払い方法	◎銀行口座引き落としのみ ※新車・中古車ともに	◎クレジットカード払い Diners Club、AMERICAN EXPRESS、JCB、VISA、Mastercard ※ボーナス払い併用でのカード払い可 ◎銀行口座引き落とし

「ニコノリ」と「KINTO」のリース料金支払い方法について比較してみましょう。

「ニコノリ」の料金支払い方法

「ニコノリ」の料金支払い方法は新車・中古車リースともに口座引き落としのみとなり、クレジットカード払いは利用できません。

「KINTO」の料金支払い方法

「KINTO」ではクレジットカード払いと銀行口座引き落としのどちらかを選ぶことができます。

クレジットカード払いを選択するとクレジットカードのポイントが貯まるだけでなく、支払管理を一元化することができ、管理が非常に楽になります。

「ニコノリ」と「KINTO」の料金支払い方法を比較すると

「ニコノリ」の料金支払い方法は、新車・中古車ともにクレジットカード払いが利用できず、口座引き落としのみとなっています。

一方の「KINTO」では口座引き落としとクレジットカード払いが用意されており、利用したい支払方法を選択することができます。クレジットカードのポイントを貯めたい人や、支払いを一元化して管理しやすくしたい場合には、「KINTO」の方が有利だといえるでしょう。

5.「ニコノリ」と「KINTO」を契約満了後の選択肢で比較！

比較項目	ニコノリ	KINTO
契約満了後の選択肢	◎新車の場合「もらえるパック」プラン・そのままもらえる「もらえるパック」プラン以外・返却・再リース・車の買取 ◎中古車の場合・そのままもらえる	◎新車の場合・返却・乗り換え・今までの車で再リース ※再リースは車メーカーやプランによって最長期間が異なるトヨタ車：初期費用フリープランは最長７年、解約金フリープランは最長5年レクサス車：どのプランでも最長５年スバル車：再リースは不可 ◎中古車の場合・返却