近年急速に増えてきたカーリースは、運営母体やグループに自動車メーカーがあったり、元々自動車販売会社やガソリンスタンドを運営しているなど、クルマに関連のある事業を運営していた企業ばかりです。
それゆえ、カーリースがいかに社会から求められているかを理解しているのでしょう。
そして今回紹介する「ニコノリ」は、レンタカーを使ったことのある人ならほとんどが知っている「ニコニコレンタカー」を事業展開している株式会社MICが運営母体となっています。
「ニコノリ」はこれまでレンタカー事業を展開していた企業が運営するだけあって、他のカーリースとは少し異なるサービスを展開しています。
そこで「ニコノリ」の評判や口コミから見えてくる、「ニコノリ」の特徴をご紹介しましょう。
2020年JMRの調査でカーリース部門の三冠を達成
ニコノリの評判や口コミをご説明する前に、ニコノリがどれほど高評価されているのか分かる事実をご紹介しましょう。
画像引用:定額ニコノリパック
カーリース事業を展開している企業は急増していますが、その中でもニコノリは日本マーケティングリサーチ機構が2020年3月期に実施したインターネットユーザーを対象にしたアンケート調査で、以下の3部門の1位を獲得しています。
- サービス(プラン)が充実しているカーリース部門
- おススメのカーリース会社部門
- 価格が納得できるカーリース部門
なお比較対象となったカーリース企業は、Googleで「カーリース」を検索した際に上位表示された9社を対象として調査していました。
上位9社にどのようなカーリース企業が挙げられたのかは明らかにされていませんが、おそらく有名なカーリース企業は全て挙げられていたはずです。
その中でニコノリは3部門の1位を獲得していたのですから、いかに多くの利用者から高い評価を受けているかが分かるでしょう。
ニコノリに対する評判や口コミ
ではニコノリにはどのような評判や口コミがあるのでしょうか。
一般の方々からの意見ですからもちろん良いものだけでなく悪いものもありますが、その両方をご紹介し、どうしてそのような評価になったのか、背景も含めてご説明しましょう。
ニコノリに対するポジティブな評判や口コミ
ニコノリに対して良い評価を下している意見をご紹介します。
- 「クルマの面倒をしっかり見てもらえるのに月額が安い」
- ニコノリに対する評判や口コミで最も多いのが、クルマの調子を維持するのに大切なエンジンオイル交換などは無料で、少し予算を出せばもっと色々なメンテナンスまでやってもらえたので安心できたこと。
さらにこれらを含めても月額が安いという意見が多くありました。
- 【解説】
- ニコノリが他のカーリースと異なるのが、クルマの調子を維持するのに重要なエンジンオイル交換費用が月額に含まれているというものです。
エンジンオイルを定期的に交換していれば、車の調子を維持できるだけでなく、リース契約満了後のクルマの残価も高くすることができます。
残価を高くできるということは、支払総額を抑えることができ、月額も安くすることが可能になるということです。 - この考え方がニコノリのカーリースに対する基本姿勢です。
画像引用:定額ニコノリパック
クルマの調子をいつまでも維持し、残価を高くするため、ニコノリではメンテナンスプランを充実させたものに設定しています。
まず追加費用が一切不要な基本プランであっても、新車の1ケ月および6ケ月点検、車検、半年毎のエンジンオイル交換費用が含まれています。
またクーラントやバッテリー液、ウォッシャー液も補充してもらえます。
すなわちクルマの調子が悪くなる要素が、プラン内容によって左右されず、どのプランを選択しても車の調子が保たれるわけです。
そしてメンテナンスをさらに充実させるための追加プランとして、ライトプランとバリュープランの2種類が用意されています。
- ライトプランのメンテナンス内容
- ライトプランのメンテナンス内容ライトプランは、基本プランに以下の内容が付加されています。
- 法定6ケ月点検
- 法定12ケ月点検
- オイルフィルター交換
- ワイパーゴム交換
- ブレーキパッドおよびブレーキフルード交換
- エアコンガス補充
- エンジンオイル補充
- プラグ交換
- ファンベルト交換
- エアコンコンプレッサーベルト交換
- バリュープランのメンテナンス内容
- バリュ―プランには上記のライトプランに加え、次のメンテナンス内容が付加されます。
- タイヤ交換
- バッテリー交換
- 「任意保険料も安く契約できた」
- 現在は加入することが一般的になっている任意保険ですが、事故の際に破損したクルマの修理費用をカバーしてくれる車両保険まで加入すると、どうしても保険料が高額になってしまいます。
しかしニコノリには専用の自動車保険が用意されていて、車両保険まで加入しても保険料が安かったとの声がありました。
- 【解説】
- ニコノリには「ニコノリ専用自動車保険」、つまり専用の任意保険が用意されており、保険料も安く加入することができますが、それは保証範囲や保証額や小さいからということではありません。
通常の任意保険は契約が1年単位となっていますが、ニコノリ専用自動車保険はリース期間分をまとめて契約する形をとっています。
つまり長期契約となっているため、保険料を安くすることができるのです。
さらに通常の任意保険は、契約期間中に保険を利用しなければ等級は上がっていき、保険を継続利用すると保険料も安くなっていきます。
しかし一度保険を利用してしまうと等級は下がり、以降の保険料は高くなってしまいます。
「ニコノリ専用自動車保険」はリース期間中に保険を利用しても、リース契約が満了するまでの間は保険料が上がることはありません。
すなわち、万が一の事故で「ニコノリ専用自動車保険」を利用しても、月額が上がることはないということです。
画像引用:定額ニコノリパック
- 「休日でもカスタマーセンターが丁寧に対応してくれた」
- どのカーリース会社でも電話で問い合わせできる体制は取られているものの、土日や祝日が休みになっている場合も多く、落ち着いてカーリースのことを検討できる休日に相談できなかったが、ニコノリは365日いつでも対応してくれ、しかも丁寧な対応で分かりやすかったとの声が見受けられました。
- 【解説】
- どんなカーリース企業でも問い合わせができるカスタマーセンターがあり、リースやプランなどについての質問を受け付けているでしょうが、土日は休みになっているところも多く、週末にしか自由になる時間がない人にとっては問い合わせすら難しくなってしまいます。
ニコノリのカスタマーセンターは365日、朝9時から19時まで休まず対応してくれ、電話だけでなくLINEで相談することもできます。
もちろん、リースプランなどの相談も丁寧に対応してくれ、ご自身のライフスタイルに合ったリースプランの提案までしてくれます。
画像引用:定額ニコノリパック
- 「審査が不安だったが問題なく通った」
- カーリースを契約する前には必ず信販会社による審査がありますが、カードローンなどでの借り入れがある場合には、審査が通るかどうか、不安になる方も多いでしょう。
しかしニコノリなら審査に不安があったものの、問題なく通ったとの声がみられました。
- 【解説】
- どこのカーリース企業でも、リース契約をする際には審査が必ずあります。
そしてほとんどの場合、審査をするのはリース企業ではなく、提携している信販会社です。
信販会社による審査では、最初に個人信用情報を調べますが、そこで金融事故などの記載があると審査に通る可能性は低くなってしまいます。
個人情報に問題がなければ次の段階として、借入金の有無や額、年収などと比較してリース契約の金額が高額すぎないか、つまり契約期間中に月額を支払い続けることができるかどうかを調査することになります。
個人信用情報はどの信販会社でも調査するため、金融事故などの記載があった場合の判断は変わりませんが、借入金の有無や額、年収などと比較してリース金額が高すぎるかどうかは、信販会社によって判断が分かれるところでしょう。
すなわちA信販会社では審査に通らなくても、B信販会社なら審査に通る可能性があるということです。
ニコノリでは以下の複数の信販会社と提携していますので、仮に1社の審査が通らなくても、別の信販会社で審査が通る可能性もあります。
- アプラス
- ジャックスリース
- オリコオートリース
- オリックス自動車
ニコノリも「複数の信販会社と提携している」ことに加え、「審査通過のチャンスが多い」ことを積極的にアピールしています。
画像引用:定額ニコノリパック
- 「自分のクルマ用途に沿った独自の契約プランが組めた」
- ニコノリなら契約内容を自身のクルマの使い方やライフスタイルに合わせた独自のプランを組むことができたとの声がみられました。
- 【解説】
- 一般的なカーリースには基本とする契約プランがあり、それを変更することができないのが一般的です。
しかし契約者のクルマの用途やライフスタイルがその基本プランにマッチしなければ、カーリースそのものを諦めざるを得なくなってしまいます。
もちろんニコノリにも基本のリースプランがありますが、その内容でしか契約できないわけではありません。
例えば契約期間は5年となっていますが、3年や7年などに変更することも可能です。
また走行距離制限も、基本は5年で60,000kmや30,000kmとなっていますが、これも変更可能です。
メンテナンスについても、ライトプランやバリュープランを追加して契約することも可能です。
つまりニコノリなら、契約内容はご自身のクルマの使い方やライフスタイルに合わせて独自のプランを組むことができるので、プラン内容に不満が出ることはないということです。
ニコノリに対するネガティブな評判や口コミ
ニコノリに対してネガティブな評価をしている例をご紹介します。
- 「走行距離制限が短すぎて使えない」
- クルマは気軽に使えるからこそ便利なのですが、ニコノリの走行距離制限が短すぎて、気軽に使えないとの声がありました。
- 【解説】
- ニコノリの走行距離制限は、リース契約期間5年で60,000kmとなっています。
1年に換算すると12,000kmで、1ケ月では1,000kmとなります。
ではこの走行距離制限は短すぎるのでしょうか。
少し古いデータではありますが、国土交通省が発表している車種別の年間走行距離一覧表があります。
画像引用:国土交通省 自動車の使用実態
グラフ左端の赤枠が自家用車の年間走行を表しており、これによると10,575kmとなっています。
この数値は平均走行距離ですから、これより長い距離を走行する人もいれば、短い人もいるでしょうが、ニコノリの年間12,000kmという走行距離制限ならほとんどの人がこの距離内に収まるはずです。
つまり走行距離制限が短すぎると感じる人は、年間平均走行距離より多くクルマに乗っているということになります。
一般的な自家用車の用途としては、買い物や短い距離の通勤、休日のちょっとした行楽などが挙げられますが、この場合には年間走行距離10,000kmを超えることはまずないでしょう。
ニコノリの走行距離制限が短すぎると感じる場合には、まずクルマの用途を考えてみれば短いと感じる理由が分かるはずです。
またニコノリでは、基本とする走行距離制限が5年で60,000kmとなっていますが、この制限でしか契約できないわけではありません。
契約年数や走行距離制限は変更することが可能であり、ご自身のクルマの用途や走行距離に合わせた契約内容にすることができるので、カスタマーセンターに相談してみることをおすすめします。
- 「契約期間中に支払う総額がローンで買うより高すぎる」
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ニコノリで契約した場合と、ローンでクルマを購入した場合で支払総額を計算してみると、ニコノリは頭金0円で月額制だとはいえ、高すぎるという意見がありました。
- 【解説】
- ローンでクルマを購入した場合には、クルマのオプション装備や車両本体の価格でローンを組むことになるため、その総額に対して金利が掛かってきます。
それに対してカーリースの金利は、ローンよりも高くなるのが一般的です。
またニコノリの場合、月額に車検費用やオイル交換費用などが含まれるだけでなく、メンテナンスにライトプランやバリュープランを組み合わせると、それぞれの費用はメンテナンス内容と比較して安いものの、月額に上乗せされてきます。
さらにニコノリでは契約満了後にクルマを買い取ることも可能ですが、もし支払総額の最も安い方法でクルマを入手したいと考えるのであれば、ローンでもリースでもなく、新車時に現金一括で購入支払うのが最も安くなります。
ニコノリは支払いに無理のない定額で、クルマに乗れることを目的とした方法であり、そもそもクルマを購入するのとは考え方が異なることを理解しておいてください。
- 「事故を起こしてしまい修理代が高くついた」
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ニコノリで契約していたクルマを運転していて事故を起こしてしまった人の評価で、修理代が高くついてしまったと非難しているものがありました。
- 【解説】
- ニコノリで契約しているクルマの所有者はニコノリ名義になっており、契約者はあくまでも使用者です。
すなわち契約者のクルマではなく、クルマを借りている状態です。
またニコノリでは契約期間が満了した際のクルマの残価を差し引いて、支払い額つまり月額を算出しているので、破損した状態のクルマの残価は想定より低くなってしまいます。
そのため事故を起こしてしまった契約者は必ずクルマを修理する必要があり、もし残価に影響するような事故であった場合には、下がってしまった残価分を支払わなければなりません。
このコメントを残していた人は車両保険に加入していなかったため、自腹で修理費などを支払うことになってしまったのでしょう。
ニコノリでは契約者専用の任意保険である「ニコノリ専用自動車保険」が用意されており、通常の任意保険が1年単位であるのに比べて全リース契約期間を対象とし、なおかつ保険料も同期間分をまとめて支払うため、安くなります。
さらに契約期間中に事故を起こして保険を利用しても、等級が下がることがないため、保険料が変わることはありません。
事故は自分が注意していても、いつ起こるか分かりません。
今や任意保険は全てのドライバーに必須のものであり、ニコノリの契約者であれば「ニコノリ専用自動車保険」には是非加入して欲しいものです。
- 「契約後の納車が遅すぎる」
- ニコノリで契約を申し込み、審査も通って書類一式を提出したにもかかわらず、クルマが一向に納車されないとのコメントが、近年になって幾つか見受けられるようになりました。
- 【解説】
- このコメントに似た内容の評価が、他のカーリース企業でも増えてきています。
納車時期が遅れるだけでなく、いつ納車できるのかはっきりしないとのコメントも見受けられますが、この背景には新型コロナウイルスの蔓延やロシアによるウクライナ侵攻の影響から、現代のクルマに必須の半導体不足が挙げられます。自動車メーカーがいつクルマを製造できるか、はっきりさせられないのです。そのため自動車販売会社も納車時期を明言できず、結果的にニコノリ契約者にも伝えることができなくなっています。ただしこの現象は全ての車種で起こっているわけではなく、このようなタイミングであるにも関わらず早く納車してくれたとのコメントも見受けられるなど、早く納車できる車種もあるようです。
もし早い納車を希望するのであれば、契約する前にその旨を伝え、少しでも早く納車できる車種を選択するしか方法はないのかもしれません。
まとめ
ニコノリの評判や口コミをご紹介するとともに、そのような意見が出てくる背景についてもご説明しました。
ニコノリは他のカーリース企業と比べ、少しでも月額を抑える工夫がみられるカーリースです。
クルマの入手方法としてカーリースを選択されるのであれば、検討してみる価値はあるのではないでしょうか。