カーリースで人気の「ニコノリ」と「フラット7」を5つの項目で比較しました。
カーリースを申込もうかとお考えの際の検討材料として、この2社の「1. 取り扱い車種」「2. リース契約期間と中途解約の可否」「3. 月額料金とプラン内容」「4. 料金支払い方法」「5. 契約満了後の選択肢」を徹底比較し、それぞれのメリットやデメリットが分かるように解説していきます。
カーリースはどの事業者を利用すればいいのか悩んでいる方や、すでにこの2社のどちらかの導入を検討されている方は特に参考にしてみてください。
「ニコノリ」と「フラット7」を5つの項目で比較しました!
1. 取り扱い車種 | 提供している自動車の車種や台数などを比較しています。 |
---|---|
2. リース契約期間と中途解約の可否 | 用意されているリース契約期間と契約期間中に中途解約ができるかどうかを比較しています。 |
3. 月額料金とプラン内容 | 同車種のリース月額とプラン内容について比較しています。 |
4. 料金支払い方法 | リース料金の支払い方法について比較しています。 |
5. 契約満了後の選択肢 | リース契約満了時の選択肢としてどのようなものがあるのかを比較しています。 |
上記5つの項目で、「ニコノリ」と「フラット7」を比較しています。
知りたい項目からチェックできるよう、クリックすればその項目にスクロールされるようになっています。
1.「ニコノリ」と「フラット7」を取扱い車種の傾向で比較!
比較項目 | ニコノリ | フラット7 |
---|---|---|
取り扱い車両 | 新車および中古車 | 新車のみ |
車種 | ||
ミニバン | 新車17車種 中古車100台 | ― |
SUV・クロカン | 新車37車種 中古車35台 | ― |
セダン・ワゴン | 新車23車種 中古車83台 | ― |
コンパクトカー | 新車43車種 中古車346台 | ― |
軽自動車 | 新車43車種 中古車311台 | 国産全メーカー・全車種・全グレード |
その他 | スポーティーカー:新車6車種 商用車:新車33車種、中古車 74台 EV:新車7車種 | ― |
「ニコノリ」と「フラット7」の取り扱い車種について比較してみましょう。
比較に際しては、取り扱い車種をミニバンやSUV・クロカン、セダン・ワゴン、コンパクトカー、軽自動車、その他のジャンルで区分していますが、これは各リース事業者の区分に従ったものです。
また取扱い車種や台数は2024年11月下旬時点のデータを表示しています。
「ニコノリ」の取り扱い車種
「ニコノリ」では新車だけでなく中古車も扱っており、新車の取扱い数は2024年11月下旬時点で181車種、中古車は742台となっています。
新車の内訳としてはミニバンが17車種、SUV・クロカンが37車種、セダン・ワゴンが15車種、コンパクトカーが23車種、軽自動車は43車種、スポーティーカーが6車種、商用車が33車種、EVも7車種取り扱っているなど、全国産メーカーの全車種の新車を取り扱っていると表記されています。
大きな特徴としては、軽自動車や商用車、EV車の取扱い数が多く、非常に充実しているのが特徴といえるでしょう。
なお中古車の内訳ではミニバンが100台、SUV・クロカンが35台、セダン・ワゴンが104台、コンパクトカーは83台、軽自動車では346台、商用車が74台となっており、軽自動車の充実度の高さが特徴といえるでしょう。
「フラット7」の取り扱い車種
「フラット7」では新車リースのみの取扱いしかしておらず、中古車リースは取り扱っていません。
また取扱い車種として画像付きで紹介されているのは軽自動車のみですが、「よくある質問」ページでは「国産全メーカー・全車種・全グレードをお選びすることが可能です。」と記述されています。
本部に取扱い車種について問い合わせてみたところ、地元の自動車販売店から「リースとして取り扱っているのは軽自動車のみ」との回答がありました。
これはおそらく「フラット7」に加盟している店舗によって取扱い車種が異なり、回答してくれた地元の自動車販売店では軽自動車しか扱っていなかったということだと思われます。
つまり店舗によってはミニバンやセダン、SUVなども取り扱っている可能性があるということですが、どこの加盟店がミニバンやセダン、SUVなどを取り扱っているかは公式サイトでは明確になっていないことに注意する必要があります。
「ニコノリ」と「フラット7」の取扱い車種を比較すると
2社の取扱い車種を比較してみると、「ニコノリ」では新車だけでなく中古車も取り扱っていますが、「フラット7」でカーリースとして取り扱っているのは新車のみです。
そのため中古車リースを検討している人は「ニコノリ」を利用するしかありません。
また「ニコノリ」は実際に取り扱っている車を具体的に紹介していますが、「フラット7」は公式サイトで軽自動車だけしか紹介しておらず、どこの店舗ならミニバンやセダン、SUVなどを取り扱っているのか分かりません。
つまり軽自動車のリースであれば「ニコノリ」と「フラット7」のどちらを利用するか、検討すべきでしょうが、それ以外の車種については「ニコノリ」の方が利用しやすいといえます。
2.「ニコノリ」と「フラット7」をリース契約期間と中途解約の可否で比較!
比較項目 | ニコノリ | フラット7 |
---|---|---|
リース契約期間 | ・「標準パック」 1年~9年の間で1年単位 ・「もらえるパック」 契約期間は7年or9年のみ リース終了後に車がもらえるプラン ◎中古車リース 1年~7年の間で1年単位 | ◎新車リース 契約期間:基本は7年、相談で7年以外も可 | ◎新車リースのみ
中途解約 | 中途解約は基本的に不可 ※精算金や違約金が発生 | 中途解約可能 ※中途解約金などが必要 |
「ニコノリ」と「フラット7」のリース契約期間と中途解約ができるかどうかについて比較してみましょう。
「ニコノリ」のリース契約期間と中途解約
「ニコノリ」のリース契約期間は、新車リースの場合は1年から9年の間の1年単位で設定することができ、中古車リースの場合は1年から7年の間で任意に設定することができます。
車が必要な期間に合わせ、リース期間を一年単位で自由に設定することができるのは、非常にありがたい設定だといえます。
ただし、契約満了時に車をもらうことができる「もらえるパック」の契約期間は7年もしくは9年のみとなっているため注意が必要です。
新車リース、中古車リースともに中途解約は基本的にできず、解約する場合には精算金や違約金などを支払わなければなりません。
「フラット7」のリース契約期間と中途解約
「フラット7」のリース契約期間は基本的に7年となっていますが、これ以外の年数での契約も相談することが可能です。
そのため、ある程度はライフプランに合わせて契約年数を設定することもできるはずです。
契約期間中に中途解約することは可能ですが、中途解約金を支払う必要があるため、中途解約はあまり得策とはいえないでしょう。
「ニコノリ」と「フラット7」のリース契約期間と中途解約を比較すると
2社のリース契約期間は、「ニコノリ」の「標準パック」では1年から9年の間で1年単位で、自分の都合の良い期間を選べるようになっているため、ライフプランに合わせることができます。
ただし、契約満了後に車をもらえる「もらえるパック」は7年もしくは9年のどちらかしか選択できません。
一方の「フラット7」は基本的に7年契約となっていますが、相談すればもう少し短い期間や長い期間にすることも可能です。
ただ、1年や2年、3年などのあまり短い契約期間にすることや、10年を超えてしまうような長期契約は難しいでしょう。
つまり、相談すればある程度ライフプランに合わせた契約期間に近づけることはできるでしょうが、7年契約からかけ離れた契約期間にすることはできないことは理解しておくべきでしょう。
中途解約については、公式サイトでの表現の違いはあるものの、2社ともにあくまでも中途解約はできないものと認識すべきですが、解約金などを支払えば解約することが可能なので、違いはないといえるでしょう。
3.「ニコノリ」と「フラット7」の月額料金とプラン内容を比較!
比較項目 | ニコノリ | フラット7 |
---|---|---|
月額料金例 | (メーカー希望小売価格:1,689,600円) ・装備:フロアマット ◎月額:25,256円(税込)×5年(60回均等払い) 支払総額:1,515,360円(税込) | 「ホンダ N-BOX BaseGrade」 660cc、FF車(メーカー希望小売価格:1,689,600円) ・装備:フロアマット、バイザー ◎月額:22,000円(税込)×7年(84回均等払い) 支払総額:1,848,000円(税込) | 「ホンダ N-BOX BaseGrade」 660cc、FF車
プラン内容 | ・「標準パック」 5年リース、60回の定額 ・月額に含まれるもの 自動車税、自賠責、車検費用(1回)、オイル交換(6ヶ月毎)、ウォッシャー液補充、バッテリー液補充、クーラント補充、 ・メンテナンス:契約なし ・走行距離制限:500㎞/月 | ・7年リース、84回の定額 ・月額に含まれるもの 自動車税、自賠責、車検費用(2回)、 オイル交換(13回分)、 ・メンテナンス:契約なし ・走行距離制限:10,000㎞/年(1ケ月換算833㎞) |
「ニコノリ」と「フラット7」の同一車種における月額料金とプラン内容について比較してみましょう。
比較対象として車は「ホンダ N-BOX BaseGrade」を例に、「ニコノリ」の標準パックにおける5年契約と、「フラット7」の7年契約を比較してみます。
契約年数が2社で異なりますが、公式サイトではこの契約年数での支払い例しか表示されていないため、この条件で比較してみます。
「ニコノリ」の月額料金とプラン内容
「ニコノリ」の標準パック5年リース(60回)で「ホンダ N-BOX BaseGrade」を契約した場合の月額は25,256円となり、支払総額は1,515,360円となりますが、この費用には自動車税や自賠責保険料に加え、1回分の車検費用も含まれています。
また6ケ月毎のエンジンオイル交換やウォッシャー液、バッテリー液、クーラントは無料で補充してもらえます。
ただしオプション装備などはフロアマット以外、一切含まれていませんので、必要なものは追加装備する必要があります。
なお「ニコノリ」では、利用者の要望に応じて細かくプラン内容を変更できますが、内容が充実するにつれて月額もアップしていきます。
走行距離制限も同様で、例として挙げている月額25,256円では500㎞/月の設定となっており、この上限を変更することも可能です。
また「ニコノリ」ではメンテナンスパックが用意されていますが、紹介した月額にはメンテナンスパックは含まれていません。
「フラット7」の月額料金とプラン内容
「フラット7」では7年の契約期間が基本となっているため、「ホンダ N-BOX BaseGrade」を7年間リースした場合の月額とプラン内容を調べてみました。
月額は22,000円の7年(84回)払いとなり、支払総額は1,848,000円となりますが、この費用には自動車税や自賠責、2回分の車検費用に加え、13回分のオイル交換費用が含まれています。
またオプション装備としてフロアマットとドアバイザーの費用も含まれています。
走行距離制限は年間で10,000㎞となっており、7年間では70,000㎞ですが、1ケ月に換算すると833㎞となります。
この走行距離制限をオーバーしてしまうと、契約満了時に車を返却した際、精算金を支払わなければなりません。
なお「フラット7」ではタイヤ4本交換やバッテリー交換、カーナビやETCなどの装備に加え、メンテナンス作業が含まれたメンテナンスプランが用意されていますが、今回の月額料金とプラン内容の比較においては、メンテナンスプランに加入しないものとして算出しています。
「ニコノリ」と「フラット7」の月額料金とプラン内容を比較すると
2社の月額料金とプラン内容の比較においては、条件が対等ではありません。
「ニコノリ」は5年リースで、「フラット7」は7年リースとなっていますが、これはそれぞれの公式サイトでこの契約期間での支払い例しか記載されていないためです。
そのため正確な比較はできず、どちらが高いか安いかなどの結論は出せません。
ただ、2社の支払額を比較してみると「ニコノリ」は月額が25,256円で、支払総額は1,515,360円となり、一方の「フラット7」では月額が22,000円で、支払総額は1,848,000円となります。
月額では「ニコノリ」の方が3,256円高くなりますが、支払総額では「フラット7」の方が332,640円高くなります。
つまり支払総額でみると、契約期間が7年の「フラット7」は2年分として、332,640円多く支払わなくてはならないわけです。
この332,640円には車そのもののリース費用だけでなく、2年間の間に発生する車検費用や税金、自賠責などの費用ももちろん含まれていますが、この金額が2年分として納得できるかどうかでしょう。
4.「ニコノリ」と「フラット7」を料金支払い方法で比較!
「ニコノリ」と「フラット7」のリース料金支払い方法について比較してみましょう。
「ニコノリ」の料金支払い方法
「ニコノリ」の料金支払い方法は新車・中古車リースともに口座引き落としのみとなり、クレジットカード払いは利用できません。
「フラット7」の料金支払い方法
「フラット7」は公式サイトで料金支払い方法について触れられていません。
これはおそらく「フラット7」は、多数の自動車販売会社が加盟していることに起因しているのではないかと考えられます。
つまり加盟店によっては銀行口座引き落としだけしか受け付けていない場合や、銀行口座引き落としとクレジットカード払いの両方を受け付けている場合もあるのではないかということです。
「フラット7」利用時には、実際に契約しようと考えている店舗で、支払方法について事前に確認しておくべきでしょう。
「ニコノリ」と「フラット7」の料金支払い方法を比較すると
「ニコノリ」の料金支払い方法は、新車・中古車ともにクレジットカード払いが利用できず、口座引き落としのみとなっています。
一方、「フラット7」では公式サイトに料金支払い方法についての記述が見当たりません。
支払方法が気になる方は、契約を考えている店舗で事前にしっかりと確認しておく必要があります。
5.「ニコノリ」と「フラット7」を契約満了後の選択肢で比較!
比較項目 | ニコノリ | フラット7 |
---|---|---|
契約満了後の選択肢 | ◎新車リース ・「標準パック」の場合 返却or再リースor車の買取 ・「もらえるパック」の場合 そのままもらえる ※車は必ずもらわなければならない ◎中古車リース そのままもらえる ※車は必ずもらわなければならない | ・返却 ・再リース ・乗り換え ・買い取り |
「ニコノリ」と「フラット7」のリース契約満了後の選択肢について比較してみましょう。
「ニコノリ」の契約満了後の選択肢
「ニコノリ」の新車リースの場合、一般的なカーリースプランである「標準パック」と、契約満了後に車がもらえる「もらえるパック」が用意されています。
「標準パック」プランを契約していた場合には、車を返却してリース契約を終了するか、同じ車で改めてリース契約をする、もしくはその車を買取るという選択肢もあります。
これはすなわち、当初はリース契約で十分だと考えていたが、その車に乗っているうちに自己所有の車にしたいと考え方を変えた場合でも対応してもらえるということです。
なお「もらえるパック」を契約していて満了した場合には、もちろんそのまま車をもらうことができます。
また「ニコノリ」では中古車リースも展開していますが、中古車リースでも契約満了後に車がもらえる仕組みになっています。
ただし車をもらえる「もらえるパック」や「中古車リース」では、満了時に必ず車をもらう必要があり、返却したいと考えても返却はできません。
車が古くなって、走行距離も相当な距離になっているので、もう不要だと考えても、受け取らなければならないわけです。
不要な場合には、受け取った後に自分で処分するか、下取り車にするなどしかないため、契約の際には十分考慮しておく必要があります。
「フラット7」の契約満了後の選択肢
「フラット7」の契約満了後の選択肢には、車を返却してリース契約を終了することと、別の新車で新たに契約する乗換え以外に、再リースを申し出ることや車を買取ることも可能です。
つまり、車をもらうことはできないものの、7年間乗り続けた車に愛着が湧いてきた場合や、慣れた車なら運転も楽だと考えた場合でも同じ車に乗り続けることができるだけでなく、自分所有の車として買取ることもできるわけです。
「ニコノリ」と「フラット7」の契約満了後の選択肢を比較すると
「ニコノリ」の新車リースでは、契約満了後に返却か再リース、もしくは買取ることができる「標準パック」と、契約満了後に車がもらえる「もらえるパック」の二種類のプランがあります。
単純なリース契約だけでなく、最終的に車を買取るか、もらうことができるリースプランが用意されているということです。
一方の「フラット7」では、契約満了後の選択肢として返却か再リース、もしくは別の車で契約するか、買取るという方法しかありません。
気に入った車であれば買取ることはできますが、車をもらうという選択肢はなく、リース契約満了後に車をもらえるプランが存在していないということです。
「ニコノリ」はこんな方におススメします
ご紹介してきた2社の比較から、「ニコノリ」でのカーリースをおすすめするのは以下のような方だといえます。
- 新車だけでなく中古車も視野に入れてカーリースを検討している方
- 軽自動車だけでなく他の車種のカーリースも検討している方
- 自分の都合に合わせて契約年数を決めたい方
- あまり遠出はせず日常の足として車を使いたい方
- 契約満了後に車がもらえるカーリースを探している方
「フラット7」はこんな方におススメします
ご紹介してきた2社の比較から、「フラット7」のカーリースをおすすめするのは以下のような方だといえます。
- 新車のカーリースを検討している方
- 軽自動車でのカーリースを考えている方
- 契約期間が7年前後のカーリースを考えている方
- 走行距離制限は少しでも長い方が良いという方
- 契約満了後に車をもらわなくてもいいという方
まとめ
カーリースで人気の高い「ニコノリ」と「フラット7」を5つの項目で比較してみました。
「ニコノリ」は新車だけでなく中古車も扱っており、幅広い取扱い車種があることも魅力でしょう。
「フラット7」が公式サイトで紹介している取扱い車種は新車の軽自動車のみですが、各加盟店舗によっては普通車も取り扱っているようですので、問い合わせをするしか調べる方法はありません。
これら以外にも色々な違いがあることもご理解いただけたでしょうか。
どちらがご自身のカーライフプランにマッチしているか、検討される際の参考になさってください。