カーリース業界の中でもリース費用が最も安いリースナブルには、リース契約期間が3年のものと5年のもの、2種類のプランが用意されています。
どちらを選んだとしても、リース費用は他のカーリース企業と比較して安いのですが、3年契約や5年契約が満了した際には返却するしか方法はないのでしょうか。
他にどのような選択肢があるのでしょうか。
またそれぞれの選択肢にはどんな意味があるのでしょう。
契約満了時の選択肢と意味について、詳しくご説明しましょう。
契約満了時の選択肢と理解しておくべきポイント
リースナブルの3年契約プランや5年契約プランが満了した際の選択肢には幾つかのものがあります。
選択肢の詳細に加え、その選択肢について理解しておくべきポイントも合わせてご説明しましょう。
①使用していたクルマを返却
契約が満了したクルマをそのままリースナブルに返却する選択肢です。
理解しておくべきポイント
この選択肢で注意しておかなければならないのは、返却するクルマの査定額が残価を下回っていないかです。
走行距離が月間750kmを大幅に上回っている過走行のケース、事故などを起こして価値が下がっているケース、クルマの内装に大きな痛みや損傷があるケース、下取り価格に影響するほど大きな改造を施しているケースなどがこれにあたります。
このようなケースでは査定額が残価を下回ってしまうため、下回った金額分を支払わなければなりません。
②リースナブルで別の新車の契約をする
画像引用:リースナブル
契約の満了と共に、別の新車で新たにリースナブルと契約をする、つまりクルマを乗り換えるという選択肢です。
理解しておくべきポイント
この選択肢でも返却したクルマの査定額が残価を下回っていないか注意する必要があり、査定額が残価を下回っていた場合には、その分の金額を支払う必要があります。
しかし新たなクルマで契約をするということは、新たな新車に乗ることができるということであり、大きな満足感を得ることができます。
③契約満了したクルマを現金で買い取る
契約が満了したクルマを、現金を支払って自分の所有物にするという選択肢です。
つまり自分が新車から乗っていたクルマを、契約期間が終了後に買い取るということです。
このケースでは、契約時の残価分を支払うことでクルマを買い取ることができます。
なおそのクルマの走行距離がリースナブルの月間走行距離制限である750km/月を下回っていた、つまり走行距離が非常に短い場合でも残価分の金額を支払わなければなりません。
一方、過走行で走行距離が750km/月をいくらか上回っていた場合、普通なら追加料金を支払わねばなりませんが、買い取るのであれば支払う金額は残価分だけとなります。
すなわち走行距離にかかわらず、リースナブルに対しては契約時に交わした残価を保証しなければならないということです。
契約後のクルマ買い取りにあたり必要な他の費用
リースナブルでの契約満了後に乗っていたクルマを買い取ることを選択した場合には、クルマ本体を買い取る残価分の費用に加え、以下の費用が必要になります。
- ・残価に対する消費税
- 残価は消費税を抜きにして計算されているので、リースナブルには残価に対する消費税も加算して支払う必要があります。
- ・名義変更に伴う費用
- リースナブルと契約していたクルマの所有者はリースナブルになっているため、買い取る人の名義に変更しなければならず、それに伴う費用が掛かります。
具体的には名義変更手数料に加え、中古車を購入するのと同様、取得税やリサイクル料金なども必要になってきます。
- ・車検取得費用
- リースナブルの契約プランは3年と5年のものがありますが、どちらの契約プランでも満了時は車検がちょうど切れるタイミングとなります。
3年契約プラン満了後なら、新車登録後初めての車検を受けなければなりませんし、5年契約プランの満了後なら、2回目の車検を受ける必要があります。
そしてこの車検を自分の費用で受けなければ、クルマを走らせることができません。
車検に必要な費用は、自賠責保険料、自動車重量税、印紙代に加えて、車検基本料金と呼ばれる法定24ケ月点検や車検基本整備、予備検査、車検代行手数料などが必要になってきます。このうち自賠責保険料、自動車重量税、印紙代は法定費用と呼ばれ、どこの整備工場などで車検を受けても料金が変わることはありません。
理解しておくべきポイント
この方法の最大のメリットとしては、買い取るクルマは自分自身が新車の時から乗っていたものであり、どのような使い方をしており、メンテナンス具合についても自分自身が一番よく理解しているという点です。
例えば3年落ちの中古車、もしくは5年落ちの中古車を購入する場合には、前オーナーがどのような使い方をし、きちんとメンテナンスされていたかは不明であり、どうしても不安が付きまといます。
しかし自分が新車から乗っていたクルマであれば、使用状況やメンテナンス状況は理解しているはずですから、安心感が違うといえます。
その一方で、契約期間が満了したクルマは車検も切れるタイミングであり、乗り続けるには自分で車検を通さなければならない、すなわち車検切れのクルマを購入した場合と変わらないわけです。
さらにリースナブルで契約したクルマにはメーカー保証が5年付いていますが、登録から5年を過ぎてしまうとメーカー保証も切れてしまうだけでなく、クルマが古くなってきたり、走行距離が増えると色々な不具合が出てくる可能性も高くなってしまいます。
そのため現金でそのクルマを買い取るのはこれらのことも理解したうえで、余程気に入っているか、愛着がある、クルマが希少価値になっている場合などに限定しておくべきかもしれません。
④契約満了したクルマをローンで買い取る
上で説明した「契約満了したクルマを現金で買い取る」ケースと同じ意味合いですが、この場合は現金を一括で支払うのではなく、ローンを組んで残価分を支払う形です。
現金一括で支払う場合と比較するとローン手数料などが余分にかかりますが、使用状況やメンテナンス状況などを把握したクルマを購入する安心感はあるものの、車検の問題やメーカー保証が切れる点、自分で車検を受けなければならない点などは、現金で買い取る場合と変わりません。
⑤リース期間を延長する
契約期間が満了になっても、乗っていたクルマで新たにリース契約をするという方法もあります。
リースナブルではリース契約期間を最大4年まで延長することができますので、リース期間を延長する場合には、契約期間とクルマの残価、契約期間中の車検回数に応じた契約を新たに交わすことになります。
理解しておくべきポイント
リース契約を4年延長した場合、契約期間内に2回車検を受ける必要があります。
リースナブルの月額には車検費用が含まれるので、この場合には月額に2回分の車検費用が上乗せされるということになります。
もちろんリースナブルの場合は月額に換算されるので、一括で車検費用を支払う必要はありませんが、クルマの残価が下がっても2回分の車検費用を含めるとなると、クルマは古くなっていくにもかかわらず、月額はそれほど安くならない可能性があります。
まとめ
リースナブルの3年契約プランや5年契約プランが終了した後の選択肢をご説明するとともに、その選択をする際に理解しておかなければならない点についてもご説明しました。
色々な選択肢がありますが、後で後悔しないように費用効率なども考慮しながら、ご自身にマッチする方法を選択なさってください。