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メンテナンス

ガソリンセルフスタンドの空気圧ゲージを過信しない

以前のブログ記事「空気圧チェックは給油の度に」で、最低でも月に1度はガソリンスタンドでタイヤの空気圧をチェックしましょうとご説明しました。

 

それは自宅でタイヤの空気圧をチェックできたとしても、空気圧が下がっていた場合、自宅で補充することはハードルが高く、スタンドでの空気圧チェックなら誰でも取り組みやすいからでした。

 

しかし私自身が最近引越しをし、自宅周辺にあったいくつかのセルフスタンドで空気圧チェックをしてみたところ、あまりの誤差の大きさに驚いてしまいました。

もちろん空気圧ゲージには誤差がありますが、誤差の範囲を超えているものが多かったのです。

 

空気圧は指定空気圧から大きくズレてしまうと、乗り心地にも影響するばかりか、タイヤに負担を掛けてしまいます。

 

そこで私がおこなった対策などについて、詳しくご説明しましょう。

 

誤差が大きすぎたセルフスタンドの空気圧ゲージ

私は少し前に引っ越しをしたため、新たな広くて使いやすいセルフのガソリンスタンドを探していました。

 

そして本来であれば給油タイミングではなかったのですが、実際に4つのセルフスタンドに足を運び、少量の給油と空気圧チェックをしてみたのです。

 

すると、どうでしょう。

空気圧表示にバラツキが大きすぎるのです。

 

4つのセルフスタンドはどれも自宅から5分以内で、途中の道路環境も似ています。

給油は深夜に行ったため、他のクルマも走っておらず、法定速度マイナス10キロ程のスピードで向かいました。

さらに給油したタイミングの気温はほぼ同じで、10度から9度ほどでした。

 

まずスタンドAで270kPaにセットした一週間後、スタンドBでチェックすると290kPaになっていたため、270kPaにリセット。

10日後にスタンドCでチェックすると300kPaになっていたため、また270kPaにリセット。

後日スタンドDでチェックすると、今度は340kPaに表示されてしまいました。

あまりにも変な数値なので、試しにエアを入れようとすると、0kPaになってしまいました。

要するに、スタンドDのゲージは壊れていたということです。

 

ちなみに、引っ越し前に通っていたスタンドは空気圧ゲージの表示がおかしく、何もしない状態でも30kPaを示していました。

 

こんなことが多かったため、セルフスタンドでエアはわざと高めに入れ、帰宅後、タイヤが十分冷えてから自分の空気圧ゲージで規定圧通りに減圧するようになりました。

 

なぜセルフスタンドの空気圧ゲージは誤差が大きい?

私が行ったセルフガソリンスタンドでは、空気圧ゲージの誤差が非常に大きいようでした。

もともと空気圧ゲージには多少の誤差がありますが、どうしてこれほど誤差が大きくなってしまったのでしょうか。

 

実は空気圧ゲージには衝撃に弱いという弱点があります。

そのため多くの場合、機器の周囲は耐衝撃性の高い素材で保護されていますが、それでも経年変化で少しづつ劣化してきます。

正確性を求めるのであれば、本来は1年ほどで校正・修理をする必要があるのですが、多分よほど変な表示にならない限り、そのまま使い続けられているのでしょう。

 

今回の場合はセルフスタンドであったため、利用者が乱暴に扱っていたか、もしくは長期使用で劣化していた、さらにメンテナンスされていなかったと考えられます。

 

スタンドの誤差が大きいゲージでも大丈夫か

私の近所のセルフスタンドが設置してある空気圧ゲージがどれほど狂っているのか、確かめようはありませんが、もし誤差が大き過ぎる場合には、運転していると何らかの違和感がでてきます。

 

例えば空気圧が高いと、地面のゴツゴツ感が大きく伝わってくるし、跳ねるような動きが出てきます。

逆に低いと、走行音が大きくなり、轍などでハンドルがとられやすくなってしまうなどの現象が起きてきます。

 

もしそういう症状がでていないなら、街乗りをしている限りはまず問題ないでしょうが、例えば新東名などの120キロ制限の高速道路を長時間走るのは、不安が付きまといます。

また燃費やタイヤの偏摩耗、さらにタイヤの寿命に影響しないとは言い切れず、長い目でみると規定通りの空気圧が入るように工夫する方が安心といえます。

 

空気圧を正確にチェックするために

セルフガソリンスタンドの空気圧ゲージがイマイチ信用できないことを実感したため、自分用の空気圧ゲージを使って空気圧をチェックするようになりました。

 

まず最寄りのセルフガソリンスタンドで、空気圧を高め(スタンドのゲージ読みで規定圧+30kPaほど)に入れます。

そして帰宅後、十分タイヤが冷えた頃に手持ちの空気圧ゲージで規定値まで減圧する、これで完了です。

 

空気圧ゲージを選ぶ際の注意点

では自分用の空気圧ゲージを選ぶ時、どのような点に注意すれば良いのでしょうか。

あくまでも街乗りがメインで、時々高速道路で長距離を走ると想定した場合、つまり一般的なドライバーが選ぶ際の注意点について紹介します。

 

・できればブルドン管方式のものを選ぶ

空気圧を測定する仕組みとしては、ブルドン管方式やダイヤフラム式、バネ式などがあります。

中でもブルドン管方式は比較的安価でありながらも、精度が高い計測ができるのが特徴だといわれています。

 

ブルドン管方式の空気圧ゲージを選んでおけば間違いはないでしょう。

 

・本体が緩衝材で覆われているものが安心

空気圧ゲージはどうしても衝撃に弱いため、できれば本体をラバーなどの緩衝材で覆ったデザインのものの方が衝撃から少しでも守られる確率が高まります。

可能であれば、緩衝材に覆われたものを選ぶようにしましょう。

 

・計測時にエア漏れが起きないものを選ぶ

昔からある空気圧ゲージは慣れていない人が使うと、バルブに口金を押し付ける時などに、どうしてもエア漏れが起きてしまいました。

最近の空気圧ゲージは、エア漏れが起きにくい構造になっているものも多いため、エア漏れ防止機構が付いたモデルを選びようにしましょう。

 

・手頃な価格のものを定期的に買い替えるのが安心

空気圧ゲージは使っているうちにどうしても誤差が大きくなってしまいます。

そこで、精度を求めるなら高価過ぎない、手頃な価格のものを定期的に買い替える方が誤差は少なくなるといえます。

 

例えばレースなどで使う目的で作られた空気圧ゲージなどは、ブルドン管方式ではないものが多く、精度が高いものの高価になっています。

しかし長く使っているとどうしても精度が落ちてくるため、校正・修理が必要になってくることに変わりありません。

それならば、手頃な価格のものを定期的に買い替える方が安心できるでしょう。

 

私が使っている空気圧ゲージ

私が使っている空気圧ゲージは、ブルドン管方式のもので、精度的には2%の誤差しかないと表記されているものです。

 

大きな特徴としては、バルブに差し込んだ際のエア漏れがほとんどなく、衝撃から守るためのラバープロテクターがセットされています。

さらに保管時に使える専用ポーチも付属しています。

 

形状は本体と口金がホースでつながっているタイプのもので、バルブがどの位置にあっても操作しやすくなっています。

もちろん価格も手頃で、これなら購入のハードルも高くないはずです。

 

まとめ

タイヤの空気圧チェックをするのに、ガソリンスタンドのゲージを過信しない方が良いこと、さらに正確さを期するなら自分専用の空気圧ゲージを持つべきであることなどをご説明しました。

 

正確な空気圧を保持するということは、安全で、タイヤにも優しく、長い目でみると経済的といえます。

これを機会に、タイヤの空気圧により意識を向けてみてください。