カーリースのサブスク、KINTOに関して「2022年半ばからいよいよKINTOが中古車版サブスクを全国で展開」との記事を書かせていただきましたが、現在KINTOでは中古車版のサブスクを展開しています。
ただし2022年8月21日時点では、東京都内の販売店でしか中古車リースに対応できていないため、東京都内に住んでいる人だけが利用できる形になっています。
しかし今後はもっと広いエリアに対応できるよう準備を進めているようです。
このKINTOの中古車版サブスクには最も大きな特徴として、扱っている中古車の程度が良く、整備もしっかりされてきた良質な中古車ばかりであるということが挙げられます。
さらにリース期間中に中途解約しても解約金が不要など、使いやすいプラン内容になっています。
どうしてKINTOには程度の良い中古車ばかりが揃っているのでしょうか。
また良質な中古車が揃っている、KINTOの中古車リースプランとはどのようなものなのでしょうか。
詳しくご説明しましょう。
KINTO中古車サブスクのクルマが良質な訳
一般的に中古車は、そのクルマがどんな使われ方をしていたのかを把握することは難しいため、走行距離や内外装の程度、タイヤの状態などをみて程度を判断するしかありません。
また、これまできちんとメンテナンスされていたのかどうかは判断しづらいのが実情です。
さらに事故を起こしていないか、修復歴はないのかなども素人が見た目で判断することは難しいでしょう。
実車をみないで画像だけで判断しなければならない場合には、車内で喫煙していたかどうか、またペットを乗せていたかどうかなどは全く分かりません。
しかしKINTOの中古車サブスクで扱われているクルマは、これらのことに一切の不安はありません。
それは全てKINTOの新車リースで契約が終了したクルマばかりだからです。
KINTO中古車サブスクのクルマは高年式ばかり
KINTOは2019年7月に全国運用が始まりました。
KINTOの中古車はそれ以降にリース契約したものが終わった、もしくは途中解約したものということになるため、最も古いクルマでも3年落ちの2019年式であり、それ以降の高年式モデルということになります。
しっかりメンテナンスされてきたクルマばかり
KINTOの新車リースプランでは、メンテナンスも月額に含まれているため、KINTOの中古車として扱われるクルマは、メンテナンスがしっかりおこなわれてきたものばかりです。
中古車を購入する時に最も不安なである、目に見えないエンジンや駆動系などの状態はベストに保たれているといっても過言ではないでしょう。
年式と比較して過走行のクルマはほとんどない
KINTOの中古車サブスクの対象となるクルマには、年式のわりに走行距離が多い、いわゆる過走行車はほとんどありません。
それは新車リースプランには走行距離制限が設けられているからです。
KINTOの新車リースには1年間の走行距離制限18,000 kmを1ケ月に換算(18,000÷12)した距離である1,500 kmを超えた距離に対して、1km/月あたりトヨタ車では11円、レクサス車の場合は1km/月あたり22円が、契約終了時に請求されることになっています。
もちろんこの走行距離をオーバーしても追加料金さえ支払えば良いのですが、この走行距離を超えないようにしようという心理が働くため、過走行にはなりにくいといえます。
そのため、KINTOの新車リースが終了したクルマである、KINTO中古車に過走行車は少なくなくなるわけです。
クルマでの喫煙とペットの同乗は禁止されている
Webの画像だけでは判断できないのが車内の匂いです。
特にタバコの匂いやペットの匂いがダメな人は多いでしょう。
KINTOの新車リースでは、車内での喫煙とペットの同乗は禁じられているため、画像では判断できない車内に残っているこれらの匂いを意識する必要はありません。
事故を起こした修復歴のあるクルマは扱い無し
一般的に中古車を購入する場合には、気になるクルマに修復歴がないかは気になるポイントでしょう。
KINTOの新車リースでも、契約期間中に事故を起こし、修復したクルマもあるはずです。
しかしKINTO中古車リースでは、このような修復歴のあるクルマはリリースしていません。
安心してクルマ選びをすることができます。
少しでも安くクルマに乗れるようになりたいとお考えなら、十分メリットはあるはずです。
KINTO中古車のリースプランの特徴について
KINTOの中古車リースプランは対象車が中古車ということもあって、新車のリースプランと異なる部分があります。
どのような特徴があるのか、ご説明しましょう。
中古車リース期間は2年限定で再契約はできない
KINTOの新車リースでは、初期費用が掛からない「初期費用フリープラン」で契約期間が3年・5年・7年のプランがあり、5ケ月分の申込金が必要な「解約金フリープラン」の場合の契約期間は3年となっています。
しかし中古車リースの場合には契約期間は2年に限定されており、契約満了後の再契約はできない仕組みになっています。
これは対象となるクルマが中古車であり、最大で3年落ちのものになるため、契約期間は2年であっても契約満了時には最大5年落ちになるということが背景にあると考えられます。
申込金6ケ月分が必要だが途中解約金は不要
KINTOの中古車リースの場合は、契約時に6ケ月分の申込金が必要になります。
つまり新車リースでは存在していた初期費用が0円の「初期費用フリープラン」が、中古車リースには存在しないということです。
6ケ月分の申込金を最初に支払う必要があるものの、2年の契約期間中に途中解約する場合でも解約金が発生することはありません。
ボーナス払いの設定はなく月額均等払い
KINTO新車リースの「初期費用フリープラン」には、月額支払いだけでなくボーナス払い併用も用意されています。
しかし中古車リースではボーナス払いの併用は設定されておらず、全て月額均等払いとなっています。
KINTOの新車および中古車のリースプラン比較表
KINTOの新車および中古車のリースプランを比較すると、以下の一覧表のようになります。
新車リース | 中古車リース | ||
プラン | 初期費用フリー | 解約金フリー | |
契約期間 | 3年、5年、7年 | 3年(再契約可) | 2年(再契約不可) |
初期費用 | なし | 5ケ月分の申込金 | 6ケ月分の申込金 |
ボーナス併用払い | 併用可能 | 併用不可 | 併用不可 |
中途解約金 | 必要 | 不要 | 不要 |
満了時選択肢 | 乗り換え 返却 |
再契約 乗り換え 返却 |
返却 |
中古車リースのメンテナンスについて
中古車リースの月額には新車リースと同様にメンテナンス費用が含まれています。
メンテナンスの実施タイミングは「プロケア10」が6ケ月と18ケ月、法定12ケ月点検が12ケ月で実施され、それでメンテナンスは終了となります。
メンテナンスが18ケ月で終わっているのは、中古車リースの契約期間が2年になっているためで、次回のメンテナンス前に契約が満了するからです。
点検 | 6ヶ月 | 12ヶ月 | 18ヶ月 |
プロケア10 | ○ | ○ | |
法定12ヶ月点検 | ○ |
引用:KINTO
プロケア10の作業内容
クルマの一般的な日常点検に加え、クルマをリフトアップしてユーザーが見ることのできない個所まで点検してくれます。
作業項目としては、油脂類、タイヤ、ブレーキ、ベルト類、エンジン関係、下回りなど、プロの目でしっかりとチェックし、必要に応じて交換・調整してくれます。
中古車リースでも走行距離制限はある
たとえ中古車リースであっても、走行距離制限があります。
KINTOでは契約満了もしくは途中解約時の走行距離が、1ケ月に換算して1,500kmを超えていた場合、トヨタ車では1kmあたり11円(税込み)、レクサス車では1kmあたり22円(税込み)を支払う必要があります。
リース満了後は返却のため禁止事項も存在
中古車リースでも、新車リースと同様、契約者はクルマを借りている立場であり、リース期間満了後はクルマを返却する必要があります。
そのため、幾つか設けられている禁止事項は遵守しなければなりません。
画像引用:KINTO
タバコとペット
クルマに匂いの残る喫煙とペットの同乗は禁止されています。
もしこれら匂いに加えて、煙草のヤニやペットの糞尿のシミなどが残っていた場合には、クリーニングなどが必要になるため、これらの費用が請求されるので注意が必要です。
クルマの改造など
クルマを自分の好みに改造したり、外観をカスタマイズすること、さらに契約車両でサーキットやジムカーナなどの自動車競技に参加することは禁止されています。
もし改造やカスタマイズを施してしまうと、契約満了後にクルマを原状回復させるための費用が請求される場合があります。
また自動車競技はクルマを酷使するため、通常使用では考えられない個所に破損や劣化が及ぶ可能性があります。
その場合も改造などと同様に原状回復のための費用が請求されるので注意しましょう。
まとめ
KINTOの中古車リースには非常に程度の良いクルマが揃っており、それらを新車と比べると安くリース契約できるのが最も大きな特徴であり、加えてKINTOならではのしっかりしたメンテナンスが受けられるのも魅力です。
また半導体不足から、新車はなかなか納車されず、中古車なら納車は早くなります。
これらを考えると、程度の良い中古車のリースを活用するのも現代にマッチした方法なのかもしれません。
KINTOの中古車リースは現時点で東京都に住んでいる人だけを対象としていますが、一刻も早く、より広い範囲で事業展開してもらいたいものです。