洗車時にボディを拭き取るクロスとして定着しつつあるマイクロファイバークロスですが、水を弾いてしまって拭き取ることができないとの声を耳にします。
私も洗車時の水滴を拭き取るのにマイクロファイバークロスを使っていますが、ちょっとひと工夫するだけで、全く問題なくキレイに拭き取れています。
どんな工夫をしているのか、またどんなことに注意しているのかをご説明しましょう。
マイクロファイバークロスの用途
マイクロファイバークロスはその吸水性の良さと手触りの柔らかさ、濡れても乾きやすいことなどから、洗車時の水滴のふき取りだけでなく、ワックスやコーティング剤の施行、ウィンドウのクリーニングなどにも活用されています。
このように、吸水性の良さが売りだったマイクロファイバークロスであるにもかかわらず、水を拭き取れなくなったという声があるわけです。
どうしてこのようなことが起きてしまうのでしょうか。
私のマイクロファイバークロスの使い方とケア
私が洗車する時に使用しているマイクロファイバークロスは3枚です。
そのうち2枚は大き目なものと、それより小さなもので、水滴を拭き取る作業専用に使っています。
これらは普通にカー用品店で売られている安い物で、もう2年ほど使っています。
3枚目は、私が長年使っているコーティング剤「バリアスコート」を塗布するためのもので、商品に付属しているものをそのまま使っています。
ただし、使う際に一つだけ決めごとがあります。
それは、それぞれのクロスは役目を入れ替えることなく、その作業専用にしているということです。
また洗車後、水滴を拭き取るためのマイクロファイバークロス2枚は汚れていなくても必ず洗濯機を使って洗濯用洗剤で洗っています。
バリアスコートを塗布したマイクロファイバークロスは、必ず作業後に固形石鹸で手洗いしています。
洗った後は完全に乾燥させてから保存しています。
私なりのひと工夫
私はかなり以前からワックスやコーティング剤を使う際は、多少水滴が残る程度に拭き取ってから作業していました。
その方が塗付しやすく、ムラも出ないからです。
つまり洗車後の水滴は大雑把に拭き取る程度なのですが、それでも初めてマイクロファイバークロスを使った時に感じたのは、クロスが完全に乾燥している状態では水を吸い取りにくく、拭き取るというより、ただ水滴を塗り広げているだけのように感じました。
安いマイクロファイバークロスはダメなのかって思いましたが、しばらく拭いているうちに少しづつ水滴を拭き取り始めました。
そうなると、前評判通り、どんどん拭き取れたのです。
今使っているマイクロファイバークロスは、使い始めてもう2年になりますが、現在でも乾いた状態ではあまりうまく拭き取れません。
そこで今では、マイクロファイバークロスを使う前に全体を水に浸け、その後、硬く絞ってから使っています。
こうすることで、安いマイクロファイバークロスでも、布のタオルなどよりはるかに効率的に水滴を拭き取ることができました。
バリアスコートに付属しているマイクロファイバークロスも同様です。
乾燥している状態では、わざと残してある水滴をキレイに拭き取りにくいだけでなく、バリアスコートがムラになりやすいようにも感じるので、事前に湿らせてから使っています。
どうして最初は水滴を拭き取りにくいのか、その原因は分かりません。
しかし経験上、事前に濡らしたクロスを硬く絞っておけば、水滴を拭き取れないなんてことはありませんでした。
是非一度試してみてください。
その他に考えられる水を吸わなくなる理由
マイクロファイバークロスが水を吸わなくなる原因として、クロスの構造以外に考えられるのは、水滴を拭き取るクロスと、ワックスやコーティング剤などを拭き取るクロスの役目を入れ替えていることや、クロスの洗浄不足が考えられます。
ワックスや撥水コーティング剤などは水を弾いてしまいます。
これらの成分がマイクロファイバークロスに残っていると、水を吸わないってことになりかねません。
また、水滴を拭き取るだけにマイクロファイバークロスを使っていたとしても、車のボディにワックスがかけてあったり、コーティング剤がしっかり定着していない場合などにもマイクロファイバークロスにこれらが付着してしまう可能性があります。
固形石鹸でマイクロファイバークロスを洗う
マイクロファイバークロスが乾燥している状態の時は拭き取りにくいが、一度水分を含んでしまうと十分拭き取れるのであれば、使用前に十分濡らしてから硬く絞って使用すれば問題ないはずです。
しかしいくらやっても水を吸わない場合には、ワックスやコーティング剤などが付着してしまっていることが原因のように思われます。
そのような時は固形石鹸を使って洗ってみてください。
洗濯機で洗濯用洗剤を使って洗ってもワックスやコーティング剤の成分を落とすことはできません。
最も洗浄力が強いのは固形石鹸ですので、固形石鹸を使って水洗いしましょう。
それでもワックスなどが落ちにくいと感じるのであれば、水ではなく、ぬるま湯を使って固形石鹸で洗うという方法もあります。
お湯を使うことで石鹸がより威力を発揮し、ワックスやコーティング剤が落ちやすくなります。
マイクロファイバークロスで水滴を拭き取るポイント
マイクロファイバークロスで水滴を拭き取るためのコツを再度まとめてみました。
- 水滴を拭き取る前には一度濡らしてから硬く絞って使う
- 水滴拭き取り用やワックスがけ用などの用途を決めて転用しない
- 拭き取りにくいものは固形石鹸で洗ってみる
マイクロファイバークロスはカー用品量販店だけでなく、今や100円ショップでも売られています。
価格帯によって、クロスの構造が異なるのか、水滴を拭き取る能力の差がどの程度あるのかははっきりしませんし、私が説明した「水に濡らして硬く絞ってから使う」とどうして水を吸い取るようになるのかもはっきりしません。
しかし実際にそうやって使ってみると、マイクロファイバークロスは非常に便利ですし、綿のタオルなどよりずっと長持ちしています。
私自身はこれからもずっとマイクロファイバークロスを使って行くつもりです。
この方法、是非一度試してみてください。