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クリーニング

熱線が装備されたリアウインドゥ内側の清掃は慎重に

クルマを運転していると、いつの間にか車内は汚れてきます。

特にクルマは四方がガラスに囲まれており、ガラスの内側も少しづつ汚れてきます。

 

ガラスの内側もボディの洗車と同様、定期的に掃除する必要があるのですが、リアウインドゥの内側の掃除は特に慎重におこなう必要があります。

リアウインドゥには熱線(リアデフォッガー)が貼り付けられており、乱暴に掃除してしまうと熱線が断線してしまうことがあるからです。

 

現在はカーエアコンが普及しているため、リアの熱線を入れることは少ないかもしれませんが、雪が積もったり、霜が降りている場合には溶かすのに必要な装備です。

熱線が切れてしまった時は修復作業をおこなわねばならず、断線個所がはっきりしない場合は余計厄介になります。

 

ではリアウインドゥの清掃はどのようにおこなえば良く、万が一、断線してしまった場合にはどうすれば良いのでしょうか。

 

リアウインドゥの清掃について詳しくご説明しましょう。

 

貼り付けられたリアデフォッガーは断線しやすい

リアウインドゥに装備されているリアデフォッガーは、ガラスの内側に張り付けられているのが一般的です。

なかにはリアウインドゥが合わせガラスになっており、熱線がガラスの内部にあるものもありますが、少数派でしょう。

 

リアウインドゥの内側に貼り付けられているのか、ガラス内部にあるのかは、指で軽くなぞってみるだけで判断できます。

 

指でなぞって、もし熱線の部分が膨らんでいたら、内側に張り付けられているということですから、掃除は慎重におこなわなければ断線してしまう可能性があります。

一方、膨らみがない場合は、熱線が内部に埋め込まれているため、掃除は普通のガラスを拭くのと同じようにしても問題ありません。

 

なお断線してしまうと、以下のようになってしまいます。

熱線が断線したリアウインドゥ

上の図は熱線が入ったリアウインドウをあらわしており、この場合は上から3番目が断線し、内側の曇りや外側に付着した雪や霜などが取れない状況を示しています。

 

リアデフォッガーを断線させない清掃が重要

リアデフォッガーの熱線が断線した場合の修理方法は後述しますが、修理作業は素人でもできなくはないものの、非常に厄介な作業が必要になります。

また場合によってはあまり使う機会のない機器も購入しなくてはなりません。

 

このようなことを避けるために一番良いのは、リアウインドゥを掃除する際にリアデフォッガーが断線しないよう掃除することです。

 

熱線を断線させない掃除方法

リアデフォッガーの熱線を断線させない掃除方法についてご説明しましょう。

 

基本は熱線の走る方向と平行に拭くということになります。

下の図のように、横向きの熱線が走っている個所は必ず横に拭くようにしましょう。

この個所を縦に拭いてしまうと熱線が断線してしまいますので、絶対にNGです。

熱線の入ったリアウインドゥの清掃方法

そしてもちろん、縦の熱線が走っている個所は縦に拭くということです。

 

また掃除の際に使用するのもなるべく柔らかいクロスを使い、決して強くゴシゴシと擦ってしまわないようにしましょう。

いくら熱線と同じ方向に拭いたとしても、強く擦ってしまっては断線してしまう可能性があります。

 

拭き筋が残らないウィンドウォッシャー液での掃除

以前の記事「フロントガラス内側の清掃にはウォッシャー液」でもご説明しましたが、ガラスの内側を掃除するには汚れを落としながらも、拭き筋が残らないようにする必要があります。

 

普通のガラス用クリーナーなどではどうしても拭き筋が残ってしまうため、ウォッシャー液の利用が効果的です。

一般的なウォッシャー液でもガラス用クリーナーより拭き筋は残りにくいのですが、より拭き筋が残らない「クリアウォッシャー液」を使った清掃が便利で確実です。


 

このウォッシャー液は、主成分に不純物が含まれていない超純水を使用しており、洗浄成分も洗浄後に気化してしまうため、白い拭き筋がほとんど残りません。

 

これを柔らかいクロスにとって清掃すれば、汚れは簡単に落とせ、なおかつ拭き筋も残らないというわけです。

おまけにウォッシャー液として使用すれば、フロントガラスに洗剤の跡が残ることもありません。

一石二鳥というわけです。

 

ただこのウォッシャー液は超純水を使用しているため、ベンツなど欧州車の一部メーカーのクルマに使用すると、ウォッシャー液の液量センサーが正常に働かなくなるケースがあるようなので、注意してください。

ちなみに同じ欧州車でも、私のクルマは問題なく使用できています。

 

万が一断線した場合の厄介な修理

ではリアデフォッガーが万が一、断線してしまった場合、どうやって修理するのでしょうか。

 

修理するには、まず断線している個所を確認しなければなりません。

 

断線個所が目視で確認できる場合

目視で断線しているところが確認できる場合は、補修材を使って欠損した熱線部分を補っていく修理をします。

 

この場合は、「リアウィンドウデフォッガー修理キット」を使って修理します。

修理方法を簡単に説明すると、以下のような流れになります。

  1. リアデフォッガーのスイッチを切って、熱線の欠損部分を布などでキレイに拭き取ります
  2. 欠損部分だけでなく、その周囲の熱線部分も含め、なるべく熱線の幅だけが露出するようにマスキングテープでマスキングします。
  3. 補修材を欠損部分だけでなく、その前後の熱線部分にも重ねて塗っていきます。
  4. 補修材が前後の熱線部分まで塗られているかを確認したら、ヘラで補修材を平らにします。
  5. 少しだけ乾燥させた後、マスキングテープを剥がし、24時間ほど経過したら使用もOKです。

 

断線個所が確認できない場合

厄介なのは、明らかに一部分の曇りが取れなかったり、リアウインドゥの外側に積もった雪や霜が部分的に取れないにもかかわらず、断線個所が目視で確認できない場合です。

 

修復するにしても、まず断線している個所を特定しなければなりませんが、それにはまず電圧テスターを用意する必要があります。

 

電圧テスターを以下の図のように、プラステスターで縦方向の熱線に触れながら、マイナステスターを断線している横方向の熱線上を移動させていきます。

熱線の断線個所をテスターで探す

 

移動させているうち、電圧が変化する個所がでてくるはずです。

その変化した場所が断線している個所ということになります。

その後は上の「断線個所が目視で確認できる場合」の項で説明した方法で、補修していくことになります。

 

まとめ

リアデフォッガーが装着されたリアウインドゥの清掃方法についてご説明しました。

 

カーエアコンが当たり前のように装備された最近のクルマの場合、リアデフォッガーを使う機会は減っているでしょう。

しかし雪が積もったり、霜が降りて後方視界が確保できない場合には、非常に効果的です。

 

せっかくの装備を有効活用できるよう、熱線が断線しない、慎重な清掃を心掛けてください。