毎年春は花粉が大量に舞う季節です。
さらに近年は花粉に加え、PM2.5などの大気汚染物質も問題になっていますが、このPM2.5を吸い込むと新型コロナウイルスに感染しやすくなる可能性があるとの研究結果が発表されました。
私自身はひどい花粉症で、春から夏にかけてくしゃみと目のかゆみなどに悩まされているため、エアコンフィルターの交換を毎年春になる前に必ずおこなっています。
どうして定期的に交換しているかというと、過去に購入した中古車のエアコンを入れると変な臭いがし、くしゃみが連発したことがありました。
おかしいと思ってエアコンフィルターを取り出してみたら、カビが生えていたという経験があるからです。
エアコンフィルターはクルマの重要保安部品ではないため、車検に出してもチェックされないし、交換しなければ車検に通らないというパーツでもありません。
その中古車はおそらく一度もエアコンフィルターを交換していなかったのでしょう。
このこと以来、私は毎年花粉が飛び始める前の2月頃にエアコンフィルターを定期的に交換しており、その際にはあるモノを付けて完全にカビを防ぐようにしています。
PM2.5と新型コロナウイルスとの関係、そしてエアコンフィルターのカビを効果的に防ぐ方法など、エアコンフィルターに関して説明します。
PM2.5が新型コロナウイルスに感染しやすくするとの研究
2021年2月4日、新型コロナウイルスとPM2.5との関係について、非常に気になる内容が報道されました。
画像引用:朝日新聞デジタル
報道内容をみると実験下での状態ではあるものの、PM2.5を吸い込ませたマウスの肺を調べたところ、新型コロナウイルスに感染しやすい状態になっていたことが分かったとのことです。
これは京都大学などのチームによって突き止められ、2021年2月3日には米科学誌「エンバイロメンタル・リサーチ」に掲載されました。
実際にマウスに新型コロナを感染させたわけではないようですが、人間もPM2.5を吸い込むと、新型コロナウイルスに侵入されやすい状態になってしまう可能性があるということになります。
エアコンフィルターの重要性とカビ発生の怖さ
エアコンフィルターはクルマを安全に動かすことに関連するパーツではないので、車検に出してもチェックされず、どれほど汚れて目詰まりしていても車検は通ってしまいます。
しかしエアコンフィルターは外気のホコリなどを車内に入り込ませないようにする、快適なドライブには必須のパーツであり、最近のエアコンフィルターは、ほとんどが花粉や前述のPM2.5を通さないものになっています。
名前にエアコンと付いているので、エアコンを使わない限り関係ないと思うかもしれませんが、エアコンを使わなくても外気導入にしているとフィルターを通して外気が車内に入ってくるので、エアコンフィルターの重要性が分かるでしょう。
しかしこんな重要なエアコンフィルターには弱点があります。
外気に触れているため、カビが生えやすいのです。
エアコンフィルターにカビが生えると、クルマに乗っている間、常にカビを吸い込んでいることになってしまいます。
カビを吸い込んでしまうと私のようにくしゃみを連発するだけでなく、ひどい場合はアレルギー性鼻炎や過敏性肺炎などを起こしてしまいます。
エアコンフィルターのカビを効果的に防ぐ方法
ではこんな怖いカビが発生しないようにするにはどうすれば良いのでしょうか?
それにはエアコンフィルターを定期的に交換し、その際に防カビ効果のあるモノをセットするしかありません。
私がエアコンフィルターに取り付けているのが、わさび成分によってカビの発生を抑えることができる「わさびデェール」です。
写真左側が「わさびデェール」本体で、右側の白いパーツは取り付けのためのクリップです。
本体の匂いをかいでみると、文字通りわさびの匂いがします。
わさび成分を使い、防カビや抗菌効果を謳ったものは家庭用品などにも多く見られますが、これはそのクルマ版ということになります。
取り付けはいたって簡単です。
エアコンフィルターの間に本体を入れ、裏側からクリップで挟んで止めるだけ です。
私のクルマ用エアコンフィルターにセットすると、こんな感じになります。
あとはこのエアコンフィルターをクルマに取り付けるだけで完了です。
わさびの匂いがするものをエアコンフィルターに取り付けると、クルマの中にワサビの匂いでいっぱいになるのではと思うかもしれませんが、車内にワサビの匂いがすることは一切ありません。
これをセットして以来、クルマの中でくしゃみが頻発することは一切ありませんし、エアコンフィルターを交換した時にチェックしても、カビが発生していたことは一度もありません。
エアコンフィルター交換と同時に「わさびデェール」をセット
「わさびデェール」はわさび成分の効果持続時間に限りがあり、開封してから1年間が使用期限となっています。
エアコンフィルターも1年もしくは10,000キロ走行を目安に交換するのが良いといわれているので、エアコンフィルターを交換するタイミングに合わせて「わさびデェール」も交換すれば良いということになります。
ではエアコンフィルター交換はどのようにすれば良いのでしょう。
エアコンフィルターは車種によって形が違うので、自分のクルマに合ったものを使わなければなりません。
また交換はもちろんディーラーや整備工場などでもやってくれますが、取り付け工賃が発生します。
工賃だけでなく、エアコンフィルターの価格も定価になってしまうので、決してお得とはいえません。
エアコンフィルターは車種によって設置されている場所や構造が多少異なることもあり、それによって難易度も違ってきますが、ほとんどの場合、自分でも十分交換できるものです。
初めてエアコンフィルターを交換する場合はやや手間取るかもしれませんが、一度やってしまえば次からは簡単にできるはずですから、是非トライしてみてください。
国産車のエアコンフィルター型番と交換方法の確認
国産車の場合、ほとんどが助手席のグローブボックス奥にセットされているので、位置さえ分かってしまえば比較的簡単に交換することができるはずです。
クルマの取扱説明書にエアコンフィルターの位置や交換方法などについて記載されている場合もあるので、一度じっくり読んでみてください。
またエアコンフィルターメーカーである「DENSO」が車種ごとに適合するエアコンフィルターの型番と取り付け方法を詳しく紹介していますので、これを見れば取り付けは簡単でしょう。
画像引用:DENSO
このページから自分の車種を検索していくと、適合するエアコンフィルターページが出てきます。
以下からは、例として「トヨタ/プリウスPHV」に適合するエアコンフィルター製品ページで説明します。
画像引用:DENSO
赤枠部分の「交換手順」と「取り付け作業確認書はこちら」、「取り付け要領書はこちら」をみると、エアコンフィルター交換の全てが分かるようになっています。
特に「交換手順」では、写真付きでエアコンフィルター交換手順が説明されていますので、非常に分かりやすいでしょう。
「DENSO」のエアコンフィルター型番と交換手順を確認した後、自分のクルマに合致した型番のものを購入しましょう。
輸入車のエアコンフィルター型番と交換方法の確認
輸入車のエアコンフィルターは国産車とは違い、必ずしもグローブボックス奥に設置されているとは限りません。
ボンネット内のワイパーモーター下に設けられている場合などもあるので、まずどこにセットされているのかを理解する必要があります。
輸入車用のエアコンフィルターを手掛けている「MANN FILTER」が、適合するエアコンフィルター型番検索だけでなく、交換方法を紹介しています。
なお交換方法は以下の赤枠部分から確認することができます。
画像引用:MANN FILTER
さらに、実際に「MANN FILTER」を購入すれば、簡単な交換方法説明書も添付されています。
まとめ
花粉だけでなく、新型コロナウイルスに感染しやすくなると報道されたPM2.5をエアコンフィルターが防いでくれること、さらにこのエアコンフィルターに発生しやすいカビを効果的に防ぐ方法についてご説明しました。
長い間エアコンフィルターを交換していないなら、是非自分で「わさびデェール」をセットした新しいエアコンフィルターに交換してみてください。
交換も思ったほど難しくないはずですから、きっともっと早く交換しておけばよかったと思われるでしょう。