車をキレイにすると気持ちいいものです。
キレイな車で運転すると、いつも以上に運転が楽しくなります。
自分の車をキレイにしてやると、それだけで今まで以上に愛着を感じるようになります。
おそらく一生懸命洗車している人は、皆さんがこんな気持ちだと思います。
そのためにボディとタイヤ、ホイールをピカピカにするはずです。
ですが、キレイになった車を改めて見てください。
もうキレイにする場所はありませんか?
実はホイールハウスの掃除をすると、車はもっと締まって見えるのです。
この項ではタイヤやホイールだけでなく、ホイールハウスまで含めてキレイにする方法を説明しましょう。
ホイールハウスに空間があるほど汚れが目立つ
車のタイヤとホイールハウスには必ず空間があります。
ノーマルカーや最近流行のSUVはホイールハウスにクリアランスがあり、そこに泥などが付着しているとホイールハウス全体が白っぽく見え、せっかくタイヤやホイールがピカピカに磨かれていても、あまりキレイに見えません。
どうせなら車をもっと引き締まったものに見せたいですよね。
そのためにも、タイヤとホイール、ホイールハウスの掃除はセットにして考えましょう。
最初は全体に水を掛けて落とせる汚れを落とす
ホイールハウスやタイヤ、ホイールをキレイにする第一段階は水流で落とせる泥などを落としてしまうことです。
コイン洗車場の高圧洗浄機であればほとんどの汚れは落とせるはずです。
ホイールハウス、タイヤ、ホイールに付着している汚れを水でまず洗い流してください。
特に手が届かないホイールハウスの奥やホイールの隙間などの汚れを落とすようにしましょう。
最初にタイヤを水洗いする
水流で全体の汚れを落としたら、まず最初にタイヤを洗います。
またタイヤを自分で洗うようになると、スリップサインやひび割れ、空気圧不足、小石を挟んでいるなどに気が付くようになり、キレイになるだけでなく安全性も向上します。
タイヤの清掃には極力洗剤を使わない
タイヤは合成ゴムでできているため路面をがっちり捉えてくれます。
普通のゴムでは雨や泥、紫外線などで簡単に劣化してしまいますが、タイヤのゴムがそんなに簡単に劣化してしまっては困ります。
そのためタイヤにはゴムの劣化を防ぐ成分が入っており、少しづつタイヤ表面に染みだしてくるように作られています。
これがあるために数年間走り続けることができるのです。
タイヤを洗剤で洗ってしまうと、この成分まで落としてしまうことになるため、洗剤は使わない方が良いと言われています。
タイヤに付着しているのはほとんどが泥や砂、土なのですので、水だけで十分汚れを落とすことができます。
汚れがひどい場合だけ中性洗剤を薄めたものを使う程度と覚えておいてください。
タイヤ清掃の方法
タイヤの側面にはメーカーのロゴやブランド名などが入っています。
また、ショルダー部分にまで溝が刻まれており、泥などが入り込んでしまっていると、水で流しただけでは落ちない場合があります。
この泥を落とすために、ナイロンブラシやタワシを使って泥を搔き出すようにします。
水を掛けながらブラシで擦ってやると簡単に汚れを落とすことができます。
タイヤの接地面は走り出した途端に汚れてしまいますが、こだわるのであれば接地面もブラシで擦れば完璧です。
最低でもショルダー部分まで、汚れは取り除いてやりましょう。
こうすることでタイヤが一層キレイに見えます。
私は100円ショップで購入した小さなナイロンブラシを使っていますが、ホイールハウスに入るのであれば、もっと大きな洗車ブラシなどでも良いでしょう。
この時、タイヤの溝に小石などが挟まっていたら、取り除くようにします。
小石の角が尖っているとパンクの原因にもなりやすいだけでなく、高速道路で後続車に飛ばしてしまう場合もあります。
車を少し動かして接地している側もキレイに
タイヤを清掃する際は、タイヤが地面に接地している側のショルダーもブラシで擦って掃除しておかないと、部分的に汚れが残っていることになってしまいます。
タイヤを洗い始めた時に接地している側は、途中でタイヤが半周する程度に車を動かして同じように清掃しましょう。
ホイールをカーシャンプーでキレイにする
タイヤを水とブラシでキレイにしたら、次にホイールの洗浄です。
ホイールには水流だけで取れない汚れが多く付着しています。
ブレーキダストと呼ばれるブレーキパッドの削れたカスや、鉄粉などは水だけでは取れません。
特にフロントのホイールはブレーキダストが多く付着しています。
カーシャンプーを使い、スポンジやブラシで洗うと取れやすくなりますが、それでも完全ではありません。
ここでは詳細は省きますが、鉄粉取りスプレーやホイールクリーナーなど、色々なものが売られています。
カーシャンプーやこれらのものでホイールの汚れを落としたら、水で完全に洗い流すようにしましょう。
ちなみに私の場合、鉄粉取りスプレーやホイールクリーナーなどは使っていません。
洗剤で洗い落とせるよう、予防的にコーティング剤(WAKO’Sのバリアスコート)をアルミホイールに塗付してあるからです。
これはボディだけでなくプラスチック部分、アルミ部分など、フロントガラスやゴム以外の全てに使え、艶が増すので重宝しています。
これを塗付しておくとアルミホイールに付着したブレーキダストもカーシャンプーで簡単に落とせるようになりました。
特に欧州車はブレーキダストの量が多いため、こびりついてしまうと大変です。
バリアスコートはアルミホイールの輝きが増すだけでなく、ブレーキダストも簡単に落とせて一石二鳥です。
タイヤワックスで艶を出そう
タイヤを水とブラシでキレイにし、その後ホイールの洗浄を終えたら、次はタイヤワックスで艶を出します。
タイヤが黒々としていると車全体が締まって見えるようになります。
タイヤワックスにはいろんな種類のものがあり、いざ購入となると迷うと思います。
タイヤワックスには、大きく分けると以下のものがあります。
泡などでタイヤの洗浄と艶出しができるもの
おそらく価格帯としては一番安いものが多いのではないでしょうか。
タイヤに泡をスプレーするだけで汚れが落ち、しかも艶も出せるため、非常に手軽です。
しかしながら洗浄できるということは、洗浄成分がタイヤに付着したままということでもあります。
つまりタイヤへの攻撃性に気を付けなくてはいけないということです。
油性のもの
油性ですので水に強く、艶も出すことができるため、艶出し効果が非常に長持ちします。
しかしながら石油類は頻繁に使っているとタイヤへの攻撃性があるため、ひび割れを起こしやすくなります。
水性のもの
水性であるためにタイヤへの攻撃性を押さえることができます。
しかしながら油性のものに比べると艶はそれほど出ません。
どちらかというと自然な黒さといった感じです。
また水性の特徴として長持ちしにくいことも挙げられます。
タイヤワックス選びの視点
上記のように、タイヤワックスはどれも一長一短です。
簡単に言ってしまうと、艶の出方とその持続時間は、タイヤへの攻撃性が引き換えになっているようなものです。
タイヤへの攻撃性は、タイヤの交換サイクルが長い場合、つまり年間の走行距離が短い場合は同じタイヤを長く履き続けることになり、ダメージとなって表れてきます。
一方、タイヤの交換サイクルが短い場合、つまり年間の走行距離が多い場合はダメージが出る前にタイヤの交換時期が来てしまいます。
タイヤをどのぐらいのサイクルで交換するのかもタイヤワックス選びの視点の一つと言えます。
また、どのぐらいの頻度でタイヤワックスを使うかということも影響してくるでしょう。
月に1~2回程度の頻度でしか使わないのであれば、タイヤの交換サイクルを重視する方が現実的ではないかと思います。
タイヤワックス塗付の注意点
タイヤを水洗いする時に接地面まで水洗いしたり、ブラシで擦るのは問題ありません。
しかしタイヤワックスを接地面に塗付するのはタイヤがスリップしてしまう危険性があります。
キレイにしたくなる気持ちは分かりますが、タイヤワックスの塗付はタイヤの側面とせいぜいショルダー部分程度までにしておくようにしましょう。
ホイールハウス内を黒くするために
ホイールハウス内は手が届かず、柄の長いブラシも入らないのでうまく洗うことはできません。
そこで私が利用しているのは、上記のタイヤワックスの中で泡の出るタイプのものです。
洗浄成分と艶出し効果を併せ持っているので、利用しない手はないでしょう。
タイヤとホイールをキレイにした最後にホイールハウス内に吹き付けるようにすると、手が入らなくてもキレイにすることができます。
おまけに価格も安く、3本パックなどでも売られています。
これを利用してホイールハウスまで黒くすれば、もう完璧です。
私は泡スプレーをホイールハウス内に吹き付けるだけでなく、水性のタイヤワックスをホイールハウスの耳部分にも塗付しています。
私の車はホイールハウスの耳部分に黒く樹脂が貼りつけられています。
この部分が白っぽくなるとボケた感じになってしまうので、それを防ぐ意味でタイヤワックスを塗っています。
まとめ
タイヤとホイールをキレイにする人は多くても、意外に正しい知識を知っている人は少ないようです。
ボディは非常に気を付けてキレイにしているのにもかかわらず、常に洗剤でタイヤをゴシゴシ洗っている人や、スプレーを吹き付けて終わりって人が多いです。
ホイールハウス全体をキレイにするって意識で掃除すれば、きっと今以上に車は締まって見え、愛着が湧くはずです。
是非参考にしてください。