安価なタイヤを選ぶ際のジャンルと選択の意味や注意点

皆さんは愛車にどんなタイヤを履かせていますか?

純正と同じものですか?

それとも極力安価なタイヤを探して履かせているのでしょうか?

タイヤは命に係わる大切なモノであることは分かっていても、できるならなるべく安い方がいいですよね。

最近は安いタイヤの代表格である中古タイヤだけでなく、安価な海外製タイヤも多く出回っており、タイヤを選ぶ際の選択肢が豊富になっています。

ちなみに私も、以前のクルマは海外製タイヤを装着していました。

そこで私が経験したことに加え、それぞれの選択肢とそのタイヤを選択する意味や注意点などについて説明しようと思います。

豊富な選択肢があるタイヤの中から、何年も命を託すタイヤを選ぶ際の参考にしてくだされば幸いです。

目次

現在の安価なタイヤのジャンルとは

純正タイヤ以外の安価なタイヤを選ぶ際のジャンルとしては、以下のものがあります。

1.中古タイヤ

中古タイヤと一口にいっても多くのものがあります。

例えば、タイヤだけ売られているものやホイールとセットになったものまであります。

タイヤの減り具合も、ほとんど減っていないものから、半分以上すり減ったものまであり、価格もそれに見合った設定がされているようですが、新品と比べて安価なのが特徴といえます。

2.アジアを中心とした海外タイヤメーカーのタイヤ

コストパフォーマンスの高さなどから、近年注目されているアジア諸国のタイヤメーカーのタイヤです。

以前は価格のみが注目されていましたが、最近は日本をはじめ、欧州車にも純正採用されるなど、性能面や信頼度も高まってきているメーカーもあります。

また日本のカー用品店のオリジナルブランドとして、OEM供給しているメーカーもあるなど、品質が以前と違って向上していることも実感できます。

ただしメーカーによって知名度などにバラツキがあるのも事実で、知名度が高いメーカーになるほど、販売価格も以前より上昇している傾向があるようです。

3.有名ブランドが本国以外で生産しているタイヤ

十分な知名度と信頼度がある国内・海外を含めたタイヤメーカーが、本国で製造したのではなく、他国で製造したタイヤです。

ブランド名はもちろん自国で製造したものと同一のものが付けられていますが、価格は本国で製造したものよりも比較的リーズナブルな設定になっています。

私が選んだ海外製タイヤと使用感

私が以前乗っていたクルマもタイヤ交換時期を迎えた時、どのタイヤにするか色々悩んだ末、AUTOWAYで以下のタイヤを購入しました。

AUTOWAY SCORPION VERDE

画像引用:AUTOWAY

選んだタイヤはピレリのSCORPION VERDEというタイヤで、サイズは235/55R17 99V、製造国はルーマニアとなっています。

つまり上に挙げたジャンルのうち、「3.有名ブランドが本国以外で生産しているタイヤになるわけです。

このタイヤを選んだ理由としては2つあります。

1つは、その時のクルマがSUVで比較的車高が高いわりに、ハンドルをほんのわずか動かしただけでクルマがピクピク反応してしまうことから、もう少しダルな運転にも対応できるタイヤ、つまりピクピク反応しないタイヤに交換したかったこと。

もう1つが、ピレリという世界的にも有名なブランドでありながら、ルーマニア製というだけで価格が抑えられている点です。

品質面に不安がなかったといえば嘘になりますが、ピレリのお膝元であるイタリアで製造されていなくても、ピレリブランドで販売する以上、品質はしっかりと管理されているはずだと考えていました。

装着してみた感想としては全く問題ないばかりか、私が想定していたようにピクピクした動きが無くなり、長距離をゆったり走れるクルマになりました。

だからといって、高速道路を法定速度++で走ってもフワフワするわけではありません。

非常に快適に走れました。

また以前のタイヤと比較すると、路面のゴツゴツ感がややマイルドになりました。

これはおそらく、タイヤのサイドウォールが以前よりも柔らかいのかもしれません。

3年間このタイヤを使用しましたが、何のトラブルもなく、ウェットコンディションでも違和感はありませんでした。

また減り具合も全く普通でした。

各ジャンルのタイヤを選ぶ意味と注意点

では前述したジャンルのタイヤを選ぶ意味と、その際の注意点について説明しましょう。

中古タイヤを選ぶ意味と注意点

中古タイヤは価格もこなれていますが、その状態は千差万別です。

ひとつとして同じ状態のタイヤはないといっていいでしょう。

さらにタイヤにとって最も負担がかかる、ホイールとの脱着を何度も経ている可能性があります。

タイヤが新しいうちはゴムも柔らかいので、脱着作業をしても痛みにくいでしょうが、年数が経ったタイヤを何度も脱着すると、亀裂が発生したりすることもあります。

しかもこの損傷は、ホイールと密着する部分で起こっているケースもあります。

つまりタイヤの状態を目で見て確認できるかどうかはだけでなく、脱着による影響がどれほどのものなのかを正確に判断できなければ怖いということです。

さらに何度も取り外したタイヤを、別のホイールに組み付けてあるセットは、タイヤの取り付け部分を目視することすらできません。

これらを考え合わせると、タイヤとホイールをインチUPするなどで、ノーマルのタイヤとホイールをそのまま売却したものがベストといえます。

ただしその場合も、もともとそのホイールとタイヤが組付けられていたものかどうかを判断しなければなりません。

これからいえることは、中古タイヤおよびホイールと中古タイヤがセットされたものは、安全だと確証が持てればいい買い物といえるでしょうが、そうでない限りは手を出さない方が安全かもしれません。

アジアを中心とした海外タイヤメーカーのタイヤを選ぶ意味と注意点

このジャンルのタイヤは、私がタイヤを購入したAUTOWAYの中でも品揃えが特に豊富に扱われています。

これらのメーカーのタイヤは国産タイヤと比べると非常に価格が安く、種類によっては国産タイヤの4分の1程度の価格で販売されている
ものまであります。

またこのジャンルにはHANKOOK(ハンコック)やNANKANG(ナンカン)、NEXEN(ネクセン)など、アジアンタイヤの中でも以前より知名度が高まったメーカーも含まれています。

AUTOWAY NANKANGタイヤ

画像引用:AUTOWAY

これらメーカーのタイヤが日本で流通し始めた頃は知名度も低く、価格も非常に安かったのですが、品質向上や技術が進んだせいなのか、今では純正採用する自動車メーカーが出てきたり、レースにタイヤを供給しているメーカーまであります。

品質が向上し、信頼度と知名度が高まった分、以前より価格も値上がりしている感があります。

私自身はこれらのメーカーのタイヤを履いたことはありませんが、使用している知人に聞いたところ、全く問題ないとの意見でした。

ただし走行時のロードノイズなど、快適性につながる部分は国産の上質なタイヤと比べると見劣りするようです。

しかしこれらの点が気にならず、 実用に耐えうるタイヤを求めるのであれば、十分コストパフォーマンスは高いといえます。

現在履いているタイヤが非常にすり減っているとか、経年劣化で亀裂が入っているけれども予算が厳しいから乗り続けているのであれば、安価に入手できるこれらメーカーのタイヤに交換する方がはるかに安心でしょう。

有名ブランドが本国以外で生産しているタイヤを選ぶ意味と注意点

「私が選んだ海外製タイヤと使用感」の項でも説明したように、AUTOWAYで扱っているタイヤ有名ブランドが本国以外で製造しているタイヤは、品質管理においてそのブランドが多かれ少なかれ関与しているはずです。

酷い品質のタイヤを販売してしまうとブランドに傷が付いてしまうからです。

もちろん、私が過去に購入したタイヤ「ピレリSCORPION VERDE」が本国と全く同じ仕様かというと、多少は異なるはずです。

本来は製造国の道路事情(路面の粗さや舗装路が多い少ないなど)に合わせた仕様になっていることが考えられるからです。

フランス車の足回りがネコ足になっているのは、フランスの道路には石畳が多いからだといわれていますが、それと同じような状況がタイヤにも当てはまるのではないかと思っています。

フランスの石畳

少しばかり本国製品とは仕様が違ったとしても、有名ブランドならではの品質面での安心感を、高いコストパフォーマンスで購入することができる選択肢といえるのではないでしょうか。

まとめ

現在市場に多く出回っている、国産タイヤより安価なタイヤを選択するのであれば是非知っておきたい点や注意点などを、私自身の経験も踏まえて説明しました。

これらのタイヤは実用性だけを考えれば全く問題はありませんが、上質さや快適性など、何らかの付加価値を求めた場合には、価格なりの性能しか備わっていないのかもしれません。

結局、タイヤにどんなことを、どれほど求めるのかによって、どのジャンルのタイヤを選ぶべきかが決まってくるのでしょう。

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