車を洗車する時に使うのがカーシャンプーです。
カー用品店に行くと色んなカーシャンプ―が売られていますが、使う際のちょっとしたコツを覚えておけば、より効果的に利用することができます。
私が実践しているカーシャンプーを使う際のちょっとしたコツについてご紹介しましょう。
カーシャンプーを使う目的とは
カーシャンプーには色んな種類があり、色々なメーカーから色々な効果を謳ったものが販売されていますが、どのシャンプーにも共通しているのは、クルマの汚れを落とすものということでしょう。
そしてカーシャンプーを使うカーオーナーは、水アカや走行時に付着した水だけではキレイに落ちない油汚れなどを落とす効果を期待しているはずです。
もちろんカーシャンプーはこれらの汚れに効果的ですが、実はもうひとつ意味 があります。
それが 洗車時にボディを傷付けないようにするというものです。
ボディなどの汚れを取るためにはカーシャンプーをボディに垂らしただけでは意味がありませんし、垂らしたカーシャンプーを水で洗い流しただけではほとんど汚れは取れません。
カーシャンプーを付けたスポンジやクロスなどで、ボディを擦ることで汚れが取れるわけです。
しかしどれほど柔らかいスポンジやクロスなどを使っても、ボディを擦るという行為には変わりなく、その行為が小傷を付ける原因になってしまいます。
クルマのボディについている細かな傷はそのほとんどが洗車傷だといわれていますが、擦ることで小傷が付きやすくなってしまうのです。
そしてこの小傷がつくのを少しでも防いでくれるのがカーシャンプーです。
つまりカーシャンプーには2つの目的があり、ひとつは汚れを落とすこと、そしてもうひとつは滑りを良くしてボディに傷をつきにくくする目的があるということです。
カーシャンプーは濃くするほどいいの?
ではカーシャンプーの2つの目的のためには、少しでもカーシャンプーを濃くして使えばいいのではと考えてしまうかもしれません。
カーシャンプーにはそのシャンプー毎に規定量があり、シャンプーボトルの裏側ラベルなどに記載されているはずです。
この規定量よりたくさんの量を使うということは、例えば5リットルの水に対して50mlと書かれているのに、200ml入れるなどの行為を指します。
こうするとボディに小傷を付けることはないかもしれませんが、かえって汚れは取れにくくなってしまいます。
これではカーシャンプーの意味がありません。
カーシャンプーだけでなく、洗剤の類は最も能力が発揮できる濃度が決まっており、それを規定量にしてあるはずです。
それを大幅に超える濃度にしてしまうと能力を発揮できず、汚れはうまくとれなくなってしまいます。
それどころか、あまりに濃いカーシャンプーを使ってしまうと、水で流す際にもうまく落とすことができず、ボディに洗剤の成分が残ってしまいます。
そのまま乾いてしまうとシミになってしまうので、規定より多すぎる量のカーシャンプーを使うのはやめましょう。
カーシャンプーを使う際のちょっとしたコツ
上記のことを踏まえた、私なりのカーシャンプーを使って洗車する際のちょっとしたコツを紹介しましょう。
バケツの容量からシャンプー量を逆算
カーシャンプーを使う際には、バケツの中にまずカーシャンプーを入れ、水を勢い良く入れることで泡立てるのが一般的です。
この方法でカーシャンプーを規定量入れるためには、あらかじめバケツの容量を確認しておかねばなりません。
例えば私が使っているこのバケツは100円ショップで購入した、容量が10リットルのものです。
ではこの10リットル入るバケツに対し、「5リットルの水に対して50ml」と書かれたカーシャンプーを100ml入れればいいのでしょうか?
実際はそれでは多すぎます。
バケツにシャワーなどで水を入れると泡がたくさん出てきて、もしカーシャンプー100mlに 10リットルの水を入ようとすると、せっかくできた泡のほとんどが流れ出てしまいます。
最大でも容量の3分の2程度の水しか入れられませんが、それでも泡はバケツから溢れてしまうことがあるでしょう。
つまり10リットルのバケツに対して、「5リットルの水に対して50ml」が規定量のカーシャンプーを使うなら、およそ60~70mlのカーシャンプーを入れるのが規定量に準じていることになるわけです。
そのためにも、洗車時に使うバケツの容量をまず確認しておきましょう。
状況に応じてシャンプー濃度を変える
以前、私が乗っていたクルマは自分でバリアスコートを施工しており、専門業者のカーコーティングは施していませんでした。
そのため定期的に洗車していた時はカーシャンプーも規定量を使用していましたが、時には忙しくて洗車できない時もありました。
そんな時はクルマも汚れがひどくなってしまっていたため、規定量の1割から2割増し量のカーシャンプーを使っていました。
これは汚れを取ることはもちろんですが、 汚れがひどいと無意識にスポンジで擦る度合いが強くなってしまうからで、擦ることによる小傷を防ぐ意味がありました。
またこの場合はシャンプー成分が残らないよう、特に念入りに水で洗い流していました。
現在乗っているクルマにはカーコーティングを施してあります。
そのためクルマの汚れは、コイン洗車場のスプレーガンを使えば水だけでも十分に落ちるのですが、それでもカーシャンプーを使っています。
それはクルマに油汚れが付いているかもしれないからで、「念のため」という要素が強いです。
その際のカーシャンプーは規定量で、なおかつスポンジで擦るのも撫でる程度です。
このようにクルマの 汚れ具合や状況に応じてカーシャンプーの量を調整することも大切だといえます。
ちなみに規定量の1割から2割程度を増やすだけでも泡の感じは変わってきます。
泡が濃厚になったり、やや粘りやトロミを感じるようになり、泡の粒も細かくなる傾向があるように感じます。
泡でクルマを洗うのが重要
カーシャンプーを使う目的には汚れを取ることに加え、ボディをスポンジなどで擦った時に小傷ができないようにすることがあることを上で説明しましたが、そのためにはカーシャンプーでできた泡でボディを洗うことが重要です。
バケツでカーシャンプーを泡立てると、上層には泡ができ、下層にはシャンプー成分が溶け込んだ水の層ができます。
カーシャンプーで洗うというのは、上層の泡を使って洗うのであり、下層の水で洗うのではありません。
泡を使って洗車することで汚れは取れ、小傷も防ぐことができるのです。
この上層の泡をスポンジなどですくう時、すくうだけの動きを続けているとそのうち上層の泡は減っていきます。
その結果、泡のない下層の水の層でボディを洗わねばならなくなってしまいます。
これでは汚れも取れにくく、小傷も防ぐことはできません。
スポンジなどで泡を取る際には、必ず下層の水の中にスポンジを突っ込んで、スポンジを「握る・離す」つまり揉むようことをくり返し、常に泡立ててから泡をすくうようにします。
こうすると、バケツには常に泡があふれている状態を保つことができるだけでなく、泡でクルマを洗うことができるわけです。
どんなクルマにも使える人気のカーシャンプー
私はこれまでに色々なカーシャンプーを使ってきましたが、その中で信頼できるカーシャンプーが2つあります。
どちらもクリーナー効果やワックス効果がなく、中性でボディを痛める心配はありません。
専門業者のコーティングを施工した車だけでなく、バリアスコートなどの自分でできる簡易コート剤を塗布したクルマ、ワックスをかけたクルマにも使用でき、どんな塗装色のクルマにもおすすめのカーシャンプーです。
どちらも非常に人気があるので、既にお使いの方もいらっしゃるかもしれませんが、この2つのカーシャンプーの違いを含め、私が実感したことを交えながらご紹介します。
汚れ落ちが良くて人気の定番カーシャンプー
私が以前、長く使っていたカーシャンプーが、シュアラスターのカーシャンプー1000です。
このシャンプーは4リットルの水に対して50mlが規定量になっています。
ボトルのキャップが小さいため、50mlを計るにはボトルのキャップおよそ4杯を入れる必要があり、バケツの容量が大きいと何度も計らねばならず、少し面倒かもしれません。
泡は非常に細かくてフワフワのものができ、汚れ落ちも抜群です。
規定量を使った洗車に使うのには全く問題ないのですが、汚れがひどい場合や小傷を防ぎたい時、濃い濃度にしても泡の感じに変化は少ないように感じます。
つまりフワフワの泡で優しく洗うカーシャンプーなのだろうと感じました。
ボトルの材質はしっかりしていて不安はありませんが、キャップの小ささに惜しい感があります。
容量は1リットル入りのため、中型車の洗車で約20回分と比較的早くなくなってしまいますが、頻繁に使うのなら2リットル入りのタイプも販売されています。
コストパフォーマンスが良く小傷防止に役立つカーシャンプー
今現在私が非常に気に入って使っているカーシャンプーが、SONAXのグロスシャンプーです。
以前から気になっていたのですが、一度使ってからは気に入ってずっと使っています。
このシャンプーは濃縮タイプのカーシャンプーで、5リットルの水に対して25mlが規定量になっています。
ボトルのキャップ1杯がちょうど25mlなので規定量を計りやすい仕様になっています。
泡立ちは非常によくて、汚れ落ちも全く文句ありません。
それにやや濃い濃度で使うと泡にトロッとした感じが出てくることから、洗車時の小傷防止になりやすいのではないかと感じます。
濃縮タイプでありながら1リットル入りボトルのため約40回洗車できるなど、非常にコストパフォーマンスの優れたカーシャンプーといえます。
シャンプーに柑橘系の香りが付けられていることも大きな特徴です。
もちろんこの香りに好き嫌いはあるでしょうが、香りの残り具合で流し足りないかどうか、後片付けの際のスポンジなどが十分洗えたかなどを判断することもできます。
ただしボトルがペットボトルのように薄っぺらな材質のため、やや使いにくい面があります。
さらにキャップで規定量を計り、そのままフタをしようとすると、ボトルにシャンプーが垂れてくることも気になります。
また私自身は一度も経験したことはありませんが、気温が極端に下がるとシャンプーそのものが結晶化することがあるようです。
こうなった時は、湯煎して温めると結晶化は解消するとされていますが、室内に保管している限りこのようなケースはまず起こらないでしょう。
容器に対する不満点は幾つかあるものの、濃い濃度にして違った効果を狙うことができるのと、コストパフォーマンス面で優れていることから、現在はこちらを使い続けています。
まとめ
カーシャンプーを使って洗車する際、私が心掛けているちょっとしたコツについてご説明するとともに、誰が使っても使いやすいカーシャンプーをご紹介しました。
カーシャンプーには色々なものがありますが、直接スポンジにかけてボディを洗うタイプのもの以外なら、これらのコツは有効だと思います。
是非次回の洗車時から役立ててみてください。
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